CIAO 765
スーパーヒーローとしての「あんこ」 #まちゃお765[3.7 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
先週木曜日にひとしきり番組で盛り上がってしまった、イタリア人マッシさんによる日本の現代食文化エッセイ集『イタリア人マッシがぶっとんだ 日本の神グルメ』に、この週末も楽しませてもらいました。
マッシさんとは面識があるわけではなく、Twitterで少し交流をする程度だったんですが、彼が僕と同じピエモンテ州の出身であることや、彼がトリノ大学で日本語と日本文化を学び、トリノ・オリンピックで通訳デビューしたことにも、親近感を覚えていました。
イタリアは日本と同じように、いや、なんなら日本以上に、地方によってかなり、いや、がらりというレベルで食文化が変化する国です。ピエモンテ州は、イタリアの北部、フランスやスイスに接した海のないエリアということで、これまた独自の食文化を形成しているんですが、お米や豆をよく食べます。僕も母にたまに作ってもらう、あたたかい豆のサラダが好物でした。
マッシさんもやはり豆をたくさん食べて育ったそうですが、そんな彼が日本に来てまず魅せられたのは、あんこ、なんですって。言われてみれば、あんこって、つぶあん、こしあんだけでなく、温かくしても冷たくしても良し、餅で包んでも良し、さらには液状にするも良しって、考えたら世界的にもかなり珍しい豆製品だよなと再認識しました。「甘じょっぱい」という味の良さを教えてくれた、マッシさんにとってはスーパーヒーローみたいですよ。
こうした伝統的な食文化からマリトッツォ、サイゼリヤにココイチにミスドまで。マッシさんが日本の食を広範囲に論じるエッセイ集、改めてオススメします。
今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。