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CIAO 765

200年前の言葉が染み込む #まちゃお765[6.7 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。

先週木曜日に放送で紹介したウィリアム・ブレイクの詩集『無垢の歌』。

彼の名を僕が強く意識したのは、ジョニー・デップが主演した僕の愛する映画『デッドマン』で、その言葉がいくつも引用されていたことがきっかけ。

大学生の頃のことですが、図書館でパラパラ詩集を手にとっても、なんしか18世紀のものだったりするし、訳文が(少なくとも当時の僕には)ピンとこなかったりで、そこまで深堀りはしていませんでした。

でも、この本を手に取って、俄然興味が湧きましたね。声優にしてエッセイスト、無類の本好きとして知られる池澤春菜さんと、お父さんの文学者池澤夏樹さんが一緒になって新訳を手掛け、ひとつひとつにすばらしい解題を付けられた『無垢の歌』。おふたりの訳は、(少なくとも今の僕には)すんなりと身体に染み込んできます。

4年前のU2のアルバムタイトルも今なら思い起こすし、ブレイクがビート詩人アレン・ギンズバーグに強い影響を与えたという意味では、間接的に僕の好きなミュージシャンの作品理解にも通じるはず。長く楽しめる1冊になりそうです。

今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。