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CIAO 765

ニヤニヤが止まりません #まちゃお765[5.10 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。

この前、ラジオでもチラッと話しましたが、先週あっという間に読み終えたのが、この自由律俳句とエッセイがまとめられた本『冬でも薄着の彼が風邪を引いた』です。

僕は毎日俳句を紹介していますが、あの「季の言葉」というコーナーを始めたきっかけは、又吉直樹の『芸人と俳人』という本でした。もともと又吉さんの自由律俳句が好きだったんですが、彼が改めて俳句の「いろは」を俳人から学ぶという内容に興味を惹かれ、しっかり俳句そのものにもハマったんです。

五七五というリズムと季語を駆使してどこまで表現できるのか。制約があるが故の面白さですよね。ところが、自由律俳句にはそのどちらも必須ではない。崩したところに宿るユーモアやわびさびのようなもの。これはこれでたまらんのです。

そんなことを知ってか知らずか、著者の前田理容さんは、直接FM COCOLOに献本してくれました。これがまた、面白い。タイトルそのものも、ひとつの俳句です。冬でも薄着の彼が風邪を引いた。気になりますよね。どんな事情があったのか。気の毒だけど、ちょっと笑ってしまう。

こうした日常で感じる違和感のようなものが、創作の根底にあるんだと思います。ページを繰るごとにニヤニヤが止まりません。

僕も引っかかっていた(けれど素通りしていた)感覚を思い出したり、そんな着眼点があったのかと目を丸くすることも。あなたもニヤニヤしてみてください。

今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。