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物見遊山

今宵も夜更けは……『門上西林 物見遊山』へ。[3.27 sat]

土曜日深夜23時30分は『門上西林 物見遊山』の刻限でございます。

毎月最終土曜日は
門上武司と西林初秋が
古書店で手に入れた本を紹介する『三千円 一〝本〟勝負』。

予算は三千円。
今宵ご紹介する本は......

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●門上武司(かどかみ たけし) プロフィール
http://www.geode.co.jp/profile/

●西林初秋(にしばやし はつあき) ブログ
http://syosyu.cocolog-nifty.com/

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『門上西林 物見遊山』を、FM COCOLOを、
時間や聴取エリアに関わらず、聴くことができます!
【radiko.jp】
ネットでラジオが聴けるインターネットサービス「radiko」。
1週間前まで、さかのぼって番組が楽しめる「タイムフリー」も大好評!
詳しくはこちら…… http://radiko.jp/

門上西林 物見遊山 【#233/2021.3.20】[3.20 sat]

今夜のトークテーマ『卒業』

<西林選曲>
グッドバイからはじめよう / 佐野元春

<門上選曲>
ダスティン・ホフマンになれなかったよ/大塚博堂

<ラストソング/テーマ「サイモン&ガーファンクル」>
セレクター:西林初秋
7 O'Clock News・ Silent Night / Simon & Garfunkel

門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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卒業がテーマの放送。「耳かき」のことを話しました。現代病のひとつに耳のかゆみがあるのをご存知でしょうか?耳鼻咽喉科の先生いわく、花粉症の患者は季節限定だけれど、かゆみで駆け込む患者は季節を問わず増加しているとか。稀にストレス性のかゆみはこれまでにもあったものの、急増したのはここ数十年のこと。原因も判明。綿棒の普及、それにイヤホンの多用が拍車をかけているそうです。かゆいから綿棒や耳かきを使うのは逆で、綿棒や耳かきを使うから穴の皮膚が傷ついて、傷口と菌のせめぎあいがかゆみになるそう。風呂上がりも耳の穴の湿気は自然乾燥で十分だそう。また、痒いからといって塗り薬を処方する医師もいますが、それはそれで別の炎症の原因になるとか。治療はただひとつ。実はかんたんなことで、綿棒や耳かきを使わないこと。かゆみの嵐はおさまるまでじっとがまん。その後、綿棒や耳かきに別れを告げればいいのです。写真はこれまで愛用していた「匠の技」という耳かきのすぐれもの。しかしこの春は、机の引き出しから旅立っていただこうと思っています。


じゃあ耳垢掃除はどうするのかとお聞きですか?歯のクリニーングのために歯医者へ行くように、耳垢を吸引してもらいに耳鼻咽喉科へ行くのがいいようです。

<西林初秋>

今宵も夜更けは……『門上西林 物見遊山』へ。[3.20 sat]

土曜日深夜23時30分は『門上西林 物見遊山』の刻限でございます。

大人の好奇心を擽る道楽者の会話。
今宵もコクのある話でゆっくりグルーヴします。
日付が変わるまでご一緒に。
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門上西林 物見遊山 【#232/2021.3.13】[3.13 sat]

今夜のトークテーマ『インタビューと対談』

<西林選曲>
I Don't Want To Talk About It/Rod Stewart

<門上選曲>
Lady Day/Lou Reed

<ラストソング/テーマ「サイモン&ガーファンクル」>
セレクター:門上武司
The Only Living Boy In New York / Simon & Garfunkel

門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は門上さんです。
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今夜放送のテーマは「インタビューと対談」。
1969年にアンディ・ウォーホルが編集主幹となり世界のセレブリティやアーティスト、ミュージシャンなどのクリエイターの濃密なインタビュー記事が中心の雑誌であった。その誌名まさに「Interview」。ビジュアル面もウォーホルの感覚が刺激的で、世界に影響を与えた。
その「Interview」誌と提携し1976年に日本で発刊されたのが「STUDIO VOICE」である。編集長のなかでも佐山一郎さんが、僕には印象強い。猪瀬直樹氏を起用し「日本凡人伝」を書かせたのも佐山一郎さん。そこから「ミカドの肖像」へと繋がって行くのである。佐山一郎さん自身も天才的なインタビューでその数は軽く1000名を超えるという。
近年はファッションプロデューサーである石津謙介さんの評伝「VANから遠く離れて」という2段組330ページにわたる傑作を出版した。また佐山さんが自宅マンションのベランダをプラベートカフェとして遊んでいた様子が「NAVI」という雑誌で紹介されていたのを読み、僕は憧れていた。
雑誌も元気な時代であった。

今宵も夜更けは……『門上西林 物見遊山』へ。[3.13 sat]

土曜日深夜23時30分は『門上西林 物見遊山』の刻限でございます。

大人の好奇心を擽る道楽者の会話。
今宵もコクのある話でゆっくりグルーヴします。
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門上西林 物見遊山 【#231/2021.3.6】[3.6 sat]

毎月最初の土曜日のトークテーマ『映画』
今回は<追悼・ショーン・コネリー>

●今夜の選曲●
<西林選曲>
I'm A Fool To Want You / Billie Holiday

<門上選曲>
The Longest Day / Paul Anka

●ラストソング/テーマ「サイモン&ガーファンクル」
セレクター:西林初秋
Mrs. Robinson / Simon & Garfunkel

門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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大人の男に憧れていまがあります。大人という年齢を超えてもなお、憧れは消えません。足下にも近づけない自分を自覚しているからでしょう。ショーン・コネリーはそんな大人の筆頭です。イメージが固まったのは1枚の新聞広告。番組でも話しましたがサントリークレスト12年の、グラスを傾ける横顔に、大人のすべて、深み、渋み、悲しみ、成熟、孤独、それよりなにより時の集積しか育みようのない年輪が現れているようで、その佇まいにシビレました。時は流れない。それは積み重なる。コピーは秋山晶さんによるもの。「商品はウイスキーではない。歳月なのだという認識をした。時間について書こう。時間は消えるものだ。誰でも概念として、そう信じている。それを否定するとコピーになるはずだ」。できあがったコピーを読んだショーン・コネリーはひとこと。「時が流れるのは悲しい」。そんなことを思わせる役者も広告も、そんなことをいう大人も少なくなりました。スコッチで献杯したい気分です。

<西林初秋>

今宵も夜更けは……『門上西林 物見遊山』へ。[3.6 sat]

土曜日深夜23時30分は『門上西林 物見遊山』の刻限でございます。

毎月 第一土曜日は映画の話。

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門上西林 物見遊山 【#230/2021.2.27】[2.27 sat]

一冊の古本から始まる話の旅。
話は転がって広がって。
本の内容は勿論、
時代背景なども垣間みることができる『三千円 一〝本〟勝負』。
来月もお楽しみに。

※今回ご紹介した本は、
大阪・もりのみやキューズモールの「まちライブラリー」で
読んでいただくことができます。

<まちライブラリー ホームページ (もりのみやキューズモール)>
http://machi-library.org/where/detail/563/

●今夜の選曲●
<門上選曲>
Venezia / 坂本龍一

<西林選曲>
Come Rain or Come Shine / Ray Charles

<ラストソング/テーマ「梅」>
セレクター:門上武司
梅の香り / ネーネーズ

門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は門上さんです。
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敏腕編集者が優れた書き手になるという例は枚挙にいとまない。今回の放送で取り上げた湯川豊さんと松家仁之さんは典型的なお二人。
湯川さんは元文藝春秋の編集者にして「文学界」の編集長。開高健さんや須賀敦子さんを担当された。松家さんは新潮社の編集者で「考える人」の編集長である。この二人が須賀敦子さんについて語り合う。その凄みは文学者としての重みがある。須賀敦子さんを読むには、この二人の言葉を通過したほうがいいと感じた。

京都でよく訪れる古本屋「レティイア書房」の本棚を眺めていると、なんと湯川さんと松家さんの本が並んでいた。何かの偶然かもしれないが、この主人にとても近しい気持ちを抱いたのであった。

<門上武司>

今宵も夜更けは……『門上西林 物見遊山』へ。[2.27 sat]

土曜日深夜23時30分は『門上西林 物見遊山』の刻限でございます。

毎月最終土曜日は
門上武司と西林初秋が
古書店で手に入れた本を紹介する『三千円 一〝本〟勝負』。

予算は三千円。
今宵ご紹介する本は......

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『門上西林 物見遊山』を、FM COCOLOを、
時間や聴取エリアに関わらず、聴くことができます!
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門上西林 物見遊山 【#229/2021.2.20】[2.20 sat]

今夜のトークテーマ『冬の装い』

<西林選曲>
Sometimes In Winter/Blood, Sweat & Tears

<門上選曲>
シャンソン/早川義夫

<ラストソング/テーマ「梅」>
セレクター:西林初秋
ハッシャバイ・シーガル / 宇崎竜童

門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は西林さんです。
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10年ほど前、エルメスのグローブを買いました。さんざん迷ったけれど、大きな仕事が一段落したご褒美とか一生ものだからとか、ありったけの言い訳をかき集めているときに知ったのがエルメスの姿勢。フランス南西地方、サン・ジュアン。19世紀末には、70ものグローブ工房と13の鞣皮工房があった、フランス随一の皮手袋の町。カルキの少ない柔らかな水が豊富で、なにより「皮」を「革」に加工するためのタンニンを多量に含む樹皮が豊富に手に入ったといいます。しかし時は流れ、工房は3つだけとなる事態に。なかでも最も高い手作業の技を誇る工房「ガントリー・ド・サン・ジュアン」が存亡の危機に瀕したとき手を差し伸べたのがエルメス。人と技術の継承への投資が、ひいてはメゾンの創造の源になると熟知しているのでしょう。援助には莫大な費用を要するとしても、本物を作り続ける職人の技をなにより重んじて、切れそうなほど細くなった継承の糸を太くする手助けをしたのです。その精神を買いたい。最大の言い訳を見つけた私はいそいそと店へ向かったのです。いまでもエルメスのグローブは、100もの工程を経て仕上がるといます。すべては手作業で、担うのはサン・ジュアンという静かな町で働く職人たち。買ったグローブは10年を経てますます手に馴染み、どんなに風が冷たい日でも職人の誇りという静かな焔が手を暖かかく包み込んでくれています。

<西林初秋>