FM COCOLO

Whole Earth Station FM COCOLO [Whole Earth RADIO] / Every Friday 21:00-22:00

Archive

〜これまでの番組BLOG〜

Whole Earth RADIO

2021.04.04

4/4(日)は、「atelier Acor(アトリエ アコル)が提案する、花のある暮らし

Buon giorno!

本日、4月4日のWhole Earth Radioは「アトリエ・アコルが提案する 花のある暮らし」
夕方5時からの放送です。

「コーヒーを買うように花を買おう」

というテーマを掲げている京都のフラワー・ショップ atelier Acor(アトリエ アコル)。
その素敵な試みについて、FM COCOLOで、一二を争う(?)花に馴染む男、野村雅夫がご案内します!

Whole Earth RADIO

2021.03.28

関西サーフカルチャーアーカイブ Vol.3

DJ:マーキー
ゲスト:古川勇(写真左)、原田泰三(右)
電話ゲスト:福田義明

1960年代後半、和歌山・磯ノ浦でサーフィンを楽しむ日本人の若者がいた!そこから生まれた関西のサーフカルチャー。 その歴史をあらためて掘り起こして残して伝えていこうと始まった番組の第三回。 

今回は第2期〜第3期と言われる1970年代後半から80年代に関西のサーフカルチャーに現れた3名のサーファーにお話を伺いました。 以下、番組でのみなさんのお話のまとめです。


■福田義明さん (STEP ocean sports)
伊勢出身・在住。実家の裏が海。マーキーがサーフィンの大会でMCをしていたJPSAの大会などに出場し、当時関西勢では唯一と言っていいほど常に上位に名を連ねて大会をもりあげたトッププロサーファー。サーフィン歴44年。波乗りを始めた頃、ヘンリー祝さん、千葉公平さんなどが伊勢で華麗なサーフィンを見せていて、そんな先輩に追いつけ追い越せとサーフィンの腕を磨いていたとか。

サーフィンに出会うまではやんちゃくれで、ボクサーとして心・技・体を鍛えていたが、Shoreの中古のボードをバイクを売ったお金 6万円で購入して以来サーフジャンキーに。

サーフィン上達の秘訣はイメージ。当時、サーフマガジンの写真を必死で見て、自分がその波に乗っているイメージをいつもしていた。 また、先輩のエヘさんに「サーフィンはセンスや。」「サーフィンはお洒落でなければいけない。魅せることがプロフェッショナルな仕事だ。」と言われ、実際その通りだった。

ーーー関西のサーファーの先輩でこの人!というと?
千葉公平さんの波乗りに向き合うスタイルに憧れる。スタイリッシュでアドベンチャーなところもあって、秘めたる闘志を持っている人で、今も追い続けている。

「何をおいても、先輩方があって、自分たちがあって、次の世代へとどんどんつながっていく関西のサーフカルチャーのシーンがあるから今があると思います。怖がらずに、気軽に立ち寄ってください。」
http://stepoceansports.com

■古川勇さん(CHUG https://www.chug-web.com
元スケートボード全日本チャンピオン。スケートとサーフィンの二刀流。
福田さん同様、マーキーがMCを務めていた大会で上位に名を連ねる。
サーフィンをはじめたきっかけは、スケートボード仲間のラスタマンこと溝部さんにサーフィンに行こうと誘われて伊良湖に行ったのがきっかけ。最初は波にもまれて真っ白け。イメージが悪かったが半年後、磯ノ浦に行ったときに「こんなに華やかな世界なのか」と思いサーフィンにはまる。

ある日、ゾウリを買いにラハイナサーフショップに行ったところ、いきなり「海に連れていってやる。今からお前はうちのライダーだ」と言われ、ボードを作ってもらうことに。それ以降、大会に出るようになる。 サーフィーンには出会う人に導かれた。

サーフィンがオリンピックの種目になったことは嬉しいし、もっとポピュラーになってこれからの選手がサーフィンで生活できるように発展していって欲しい。


■原田泰三さん (DIVE SURFBOARD https://www.drivesurf.net )
小学生の頃、学校の裏にサーフショップがあって、ワックスの匂いにアメリカを感じカッコいいなと思っていたが中には怖くて入らず。中2か中3のときに、友達のサーフボード1枚を持って5人ぐらいではじめて波乗りに行った時、すぐに乗れたのでそこからどっぷりはまる。

後に、岸和田から単身、伊勢に移住。スポンサーの協力を得てハワイなど海外で修行を積みプロトライアルを受けるも撃沈。リベンジのため修行で訪れたハワイのサンセットで初めて10フィートの波に乗りスイッチが入り、それ以降、猛練習を積み3度目のチャレンジでプロトライアル合格。

これまでサーファーとして波を求めて世界中を旅してきたけれど、人に胸張って言えることが何かあったかなと考え、53歳になった今はビッグウェーバーとして活動中。

サーフィンを通して自然を楽しんで、そして地元の方といい空気を作って欲しい。


などなど、いろんなお話が聞けました。
第4回も乞うご期待!!


【オンエア曲リスト】
Running On Empty / Jackson Browne
Another Brick In The Wall Part 2 / Pink Floyd
プライベートサーファー / UA
Roxanne / Arizona Zervas



Whole Earth RADIO

2021.03.21

「もしもし、こちら最果です」後編

「もしもし、こちら最果です」後編の今週は、彼女の詩に想いを寄せる表現者から、アーティストの清川あさみさんが「私が恋に落ちた最果タヒの詩」を朗読、詩の魅力も語ってくださいました。

清川あさみセレクト「私が恋に落ちた最果タヒの詩」は【百人一首 9番 小野小町】(「千年後の百人一首」より)
セレクト理由...(最果さんと一緒に作った「千年後の百人一首」全体に関して)タヒさんの詩は
音が聞こえてくるような、色が見えてくるような、そんないろんな想像力を与えてくれる。
そして、全体的に視点の距離もおもしろく、少し、人間の悲しいこと…例えば(この詩だと)「年を取る」っていうちょっとネガティブに聞こえるようなことも、どこかちょっと愛おしいというか…かわいい音楽のようにも聞こえてくるような、そういう、いい距離感がすごく好き。
どの詩も、愛おしい人間の世界を彼女なりにいつも描いていて、絵を描く側としてはすごくビジュアルが浮かびやすく、いろいろ作りたくなってしまう…そんな感じです。


オンエア楽曲


M1)かくれんぼ / はっぴいえんど...(最果タヒセレクト)
「冒頭の2行が情景描写。三人称にも一人称にもどちらにもみえる。私が出てこないから。でもその歌詞の後に「私は熱いお茶を飲んでる」と出てきて、それまで聞いてきた言葉は肉体を介して見ていた景色なんだとわかる。言葉単体で小説とか詩とか本で読む言葉の魅力の良さがある。普通、歌の言葉って消えていくもの。その場その場できらめく言葉がパパッと映るのが歌詞の魅力の一部でもある。でも、それと同時に本で読むのは残っていく。視界にも残っていくし読む人も残していくつもりで読むから。その中で言葉が自分に急に近づいてきたり、急に体を持って現れたりとかした時の「ハッ」という緩急によって心が惹きつけられるみたいなのが、両方ある。松本さんの歌詞には。何年経って読んでも「これすごいな...。歌詞でこれができるってすごい...」と思う。

「かくれんぼ」の歌詞の秘密を松本さんがお話してくださいました。
聞き逃した方はは、ぜひタイムフリーで!

M2)Time /宇多田ヒカル...(小野小町のイメージで。最果タヒセレクト)
小野小町って自分の中でグツグツ気持ちと言葉を考えて混ぜ合わせている人だなと。宇多田ヒカルさんの歌詞もメッセージの手前の言葉という感じがする。コミュニケーションのために使われる言葉じゃない言葉で、それは自分自身の感覚とか、自分が見てる景色...自分にしか見えない(自分の目で見ている)景色は誰にも共有できない。その景色の中でしか生きられないのが自分。その自分として言葉を書く。むしろそういう言葉だから他の人は「アッ」と思ったりするみたいなところがあって。そういうことを考えている時に宇多田ヒカルさんだなと思った

M3)空色のくれよん / はっぴいえんど
「ぼくはきっと風邪をひいてるんです」それだけが書かれているっていうのが、一番、全てを伝えてくる時ってあって。この歌詞は本当に...いい。
...この曲について、2015年リリースの松本隆さん作詞活動45周年トリビュート「風街であひませう」に最果さんが解説しています。
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/CL64356/VIZL-842.html

M4)春よ来い / はっぴいえんど
「はっぴいえんどを初めて聞いたのが「春よこい」。”お正月”とか”こたつ”という言葉ってこんなにかっこよかったっけ?と思った。メロディーと歌詞が不思議な組み合わせで。"お正月"とか”こたつ”とか言葉の中に情緒もあるし、メロディーとしての情緒もあるけど、どちらも支え合ってない。両方がすごく研ぎ澄まされている。だからこそ、すごく高いところで重なり合っている感じがする」
松本隆さん曰く「ゆでめん」がほぼ処女作。中でも「春よ来い」と「12月の雨の日」が最初で、同じ晩に作ったそう。ここでまた貴重な制作秘話が。
聞き逃した方は、ぜひタイムフリーで!

今回も最果タヒさんならではの視点ではっぴいえんど の歌詞、松本隆さんの歌詞を解説していただきました。

「現代詩は死んでいる」と思っていた松本隆さんが最果さんを知って「詩人はまだ生きていた」と思ったほど。最果さんについて「日本の詩をひとりで背負ってたっている」「最後の詩人」ともおっしゃっていました。松本隆さんから「火を絶やさないように」と言われ、恐縮しながらも力強くうなづいていた最果タヒさんが印象的でした。

本日で心斎橋パルコで開催していた「最果タヒ展|われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」は終了しますが、ぜひ、最果タヒさんの著書で「最果タヒの詩」に出会ってください。

最果タヒオフィシャルサイト
http://tahi.jp

Whole Earth RADIO | FM COCOLO | 2021/03/21/日 17:00-18:00 https://radiko.jp/share/?sid=CCL&t=20210321170000