渡辺美里
MISATO V20 スタジアム伝説〜最終章〜NO SIDE

'05/08/06(土)@@インボイス西武ドーム

細部にわたって「さすが!!」のライブでした。
書きたいことはいっぱい!でも覚えている限りのことを残します。

満員の西武ドーム。スタンドの上の立ち見のお客さんはずら〜〜と円を描くように早
い時間から並んでいました。
40分前に着いた私たちは、飲み物などを用意してア リーナ席へ。
ドーム前で配られたスポーツ新聞のようなものにはこれまでの西武球場ライブの歴史
が、その時代の流行とともに記されていました。
1986年。
デビュー直後(デビューは85年。MyRevolutionの大ヒットが86年)に行われた球
場ライブ。
今年で20回目。
そしてこれがスタジアム伝説のラスト。
なんと一回目から、昨年の19年で71万人を動員したそうです。
そして、その新聞と共に、入り口で配られたチラシの中には、今回のバンドメンバー
のサインと、美里さんのサインが裏に描かれた青いシート。
<これをオープニングに掲げて下さい>と描かれていたので、ライブ前から球場がブ
ルーに染まるのを想像し、これを観たら美里さん、感激して泣くんじゃない
かなぁ。。。なんて嬉しくなりながら膝の上において始まりを待ったのでした。

ステージの真後ろ、バックスクリーンのところには大きな気球!
これに乗っていつかのように球場を(アリーナ席とスタンドの間を)一周し、お客さ
んの近くにきてくれるんだな。。。と想像していたら、それがなんとオープニングで
した!
ステージにはメンバーが板付きし、スタンドもアリーナもブルーのシートを掲げ、そ
して気球が上がると、美里さんが登場!
ピンクのジャケット(前はひらひらと華やかに、後ろはタキシードのように長くなっ
ている)に黒いパンツ姿!
♪GROWING UP♪を唄いながらスタジアムを一周する美里さん。
その表情はステージの両脇とセンターの3つのスクリーンに映し出されます。
皆が掲げるブルーのシート、そしてバックネット側の上段には白いシートを掲げる人
がいて、それが『V 20』と青いシートの中に人文字が浮かんでい
たのです。
これは興奮しました。。。
ブルーに染まったスタジアムの様子に、美里さんもちょっと涙ぐんでいました。
(後で聞いたのですが、あのブルーに染まった光景をステージから目にしたメンバー
は、感動で泣きそうになったそうです!まだ一曲目なのに!!!と。)
そしてスタジアムを一周した気球は元の位置に戻り、
バックネット側のスタンド近くに作られたサブステージに上がる美里さん。

「20年目の夏にようこそ!!」と叫ぶと、次の曲へ。
サブステージからメインステージにまっすぐのびる一本の道をステージに向かって歩きます。
その花道には数字が。。。
2004、2003、2001。。。と続き、そしてステージに一番近いところには
1986!
そうです。
この花道がそのままこれまでの歴史のものさしになっているのです。
これは素敵な演出でした。
ステージに立つ美里さんの後ろからのカメラが映像をとらえ、スクリーンに映ると、
美里さんの背中の向こうに、これまで歩いてきた道がまっすぐ先に見えるのです。
この映像はたまらなかったなぁ。。。

3曲が終わると、スタッフがすばやく花道の中央部分に楽器や椅子をスタンバイ。
なんと4曲目にしてスタジアム中央で演奏&唄!
美里さんが紹介した数人のメンバーとともにステージ中央に。
(ギター稲葉政裕さん、葛城哲也さん、Key斎藤有太さん、柴田俊文さん、Bass有賀啓雄さん.)

「大好きな二曲です」という<素顔>と<いつかきっと>をゆったりと聞かせてくれ
ました。
そして「センターに上がれなかったメンバーを紹介します!」と
Syn.pro鈴木賢一郎、SAX山本拓夫さん、竹野昌邦さん、Dr松永俊弥さん、Perスティー
ブエトウさん、Trumpet荒木敏男さん。

ライブの前半でメンバーを紹介するのが美里さんのメンバーへの愛情の深さを感じま
した。
そして「いっぱい唄いたいと思うので、ここで20年を振り返りつつ、ウルトラメド
レーを!」
本当にウルトラでした。。。
なんと30分を超える大メドレー!!全21曲!
スクリーンにはその時代のアルバムやシングルのジャケットが次々と映し出され、
いつまで続くの?と驚く中、画面には<ドラえもん>がにっこり!
そうです、あの<ドラえもんのうた>を生で唄ってくれたのです。
映画のワンシーンがそのまま映り、ジャイアンがコンサート会場で唄う美里さんにうっ
とり。。。自分をそこに重ねて目がハートにはりそうになったとき、次の曲へ。。。
疲れもほどける、そして多くの子供達が大喜びする一瞬でした。
(本当にお子さん連れの御夫婦、お母さんが多かった!美里さんのライブではいつも
のコトですけどね!)
さぁ、30分を超えるメドレー。
すごい。。。思えばこれまでにキーが外れたのを、声がかすれているライブを観たこ
とがない美里さん。30分以上休みなく乱れることもなく唄うこの人は、
やっっぱり、本物のボーカリストです。

今日の空を思い描く<青空>。そして、一気に盛上がる<夏が来た!>
会場皆でうたったこの曲は、これまでにも思い出を重ねてきた人が多かったでしょう
が、さらに今年の夏の大きな思い出が重なったのではないでしょうか?
楽しい〜一曲でした。

ステージのスクリーンには文字が流れ出します。
それはこれまでの19回のスタジアムライブを一緒に作ってきたメンバーの名前が一
年ごとに記され、支えてきたスタッフの名前が記され、
そして美里さんがSpecial Thanksを捧げる方々の名前がずらっっと。
大村憲治さんや、大村雅朗さん(EPICRECORDSの歴史に欠かせないアレンジャーです)
、小林武史さんのお名前、そして番組に感想を送ってくれた<枚方市のゆみさん>の
メッセージにもあったように、舞台監督の鬼塚さん、尾崎豊さんのお名前もありまし
た。
ステージから衣装替えの美里さんやメンバーが去っても、
席を立つ人も少なく、じっとそのスクリーンを見つめ、「あ、この時行った!この年
も!」というように笑顔で指をさす人、「いいなあ、あの年は。。」と悔しそうな表
情も見ました。
皆の歴史もそこにあるのですね。
いつのまにかステージに表れたメンバーが静かにイントロを奏で、衣装をブルーにか
えて登場した美里さんが、言葉一つ一つを丁寧に運んでくれた曲が<サンキュ>
♪いっぱい泣いて、いっぱい笑って、今あなたにココロからサンキュ♪
美里さんはよく、<一期一会>という言葉をおっしゃってましたが、彼女の歌には出
会えたことをとても大切に思う曲がいっぱいあります。
今回のライブでもその言葉が心に残りました。
よかった。。。曲の終わりにはさすがの美里さんも涙してました。

その余韻をかき消すことなく、包み込むように広がったイントロが、<My
Revolution>!
やはり、この曲はスタジアム全員が総立ちで、大声で大合唱!!
♪サンキュ♪からの流れで、美里さんのうれし涙が見れました。。。。

一瞬スタジアムが暗くなり、
あのイントロ!ギターの音が聴こえたと思ったら。。。突然スクリーンに表れたのが、
佐橋佳幸さん!
これがかっこいい登場で、たまりませんでした!
佐橋さん作曲の♪センチメンタルカンガルー♪
このイントロは小田さんの<ラブストーリーは。。。>のイントロと同じく、やっぱ
り佐橋さんの音でないと!と思わせるギターです。
笑顔でギターを弾きまくる佐橋さん。そして嬉しそうな美里さん。
中央のスクリーンには大きく美里さんがうつり、左右のスクリーンには佐橋さんがうつ
るという素敵な演出で、2曲聴かせてくれました。

続いて登場したのが、大江千里さん!
千里さんはなんと、気球に乗って登場!
にこやかに赤いボールを投げながら、一緒に♪チェリーが三つ。。。♪を唄って、
スタジアムを一周すると、消えていきました。
素敵なシークレットゲストは、美里さんの20年に欠かすことのできないお二人でし
た。
サマータイムブルースでは会場も唄いましたね〜気持良かった。
ここで、ビデオメッセージ。

「次はヤンキーススタジアムで!」なんておっしゃる松井選手や徳光さん、
そして「今、上海にいます!」というどんどこどんのぐっさん。
と、思ったら、<恋したっていいじゃない>を唄っている間に、突然ステージに登場
しました!
それもヒデキのような白いふりふりを 腕につけた衣装で YMCAを熱唱!
さんざん唄って、ギターを弾いて(いるのは後ろの稲葉さん。実は弾くふりだけだっ
た)盛り上げてくれました。
しかし、大きくこけるのが上手!
YMCAで盛上がっているのに、いきなりバンドの演奏が<恋したって。。>に戻ると、
大きくこけてくれました。
お見事。
いきなり曲が戻る演奏もお見事!楽しみました。

『ひとつひとつの夏を感じてやってきたら、20年経ってました。
スタジアムライブは半端な気持じゃとりくめなくて、
自分で言うのもなんだけど、懸命にやってきました。
一生懸命になれることがあるは、幸せです。
そして一生懸命になれることは、かっこいい。
20年前、誰がまだデビューして間もない渡辺美里に「球場でやてみない?」と言っ
たのか、でも20年も続けてこれたのだから、スタジアムに向いているのかも」
この本編最後のMCもさすが、美里さんでした。
彼女の言葉はいつもぴっと背筋が伸びている。
20年やってきて、この20年もすごいけど、今が一番かっこいい!それはすごいこ
とです。それはやっぱり本物です。
<向いている>どころか、スタジアムが一番似合う女性アーティスト!!

そして長いアンコール。
スタジアムはいつものようにWAVE!
「WAVEをいつまででも聴いていたくて、ちょっと出てくるのに時間がかかっちゃった」
という美里さんは真っ白な衣装で登場。

そして、番組でセレクトしてくれた曲達、大きなところで唄われました。
美里さんの思いを知ってからのライブ、番組を聴いて下さった方はより、感慨深い曲になったのでは
ないでしょうか?
私はそうでした。。。
涙を大きな目に溜めて唄う<JUMP>は感動で涙が出ました。
そしてそこからの<10years>は本当に素晴らしい曲です。
作曲者である千里さんも登場して、一緒に聴かせてくれました。
「あれから10年。この先10年、のこの先にくるとは思いもしなかった」
という美里さんは、泣きながら、でもしっかりと唄ってくれました。
この曲ではさすがにちょっと、声が震えていましたが、
番組でおおくりしたライブ音源を聴いても、これが涙を流しながら唄っている歌?と
思ってしまう程しっかりとしていて、素晴らしいの一言です。

<My Love Your Love〜たったひとり
しかいないあなたへ)
これはひとり一人に向けて唄ってくれているようで、涙が溢れてしまった。。。

最後に大きなありがとうをスタッフやメンバーたちに。さらに
健やかな身体に生んでくれた両親に!そして弟達に!
という言葉がとても素敵でした。
そして「最後の一曲!」と言って♪Lovin'You♪を。
花道をず〜っと歩き、ステージから一番遠い2005の数字の場所で。
その姿を真上からのカメラがとらえ、スクリーンに。
2005という大きな数字の側で唄う、今の美里を映してくれるのです。
それは今年の夏の象徴のように、今も心に残る映像でした。
そして、ああああ、終わっちゃう!と思った時、
「まだまだ夏は終わらな〜〜〜い!」
と叫ぶと、またもや、♪夏が来た!♪のイントロ!
これは、美里さんに聴かせてあげるように4万人が大合唱!
美里さんが言ってくれた「日本最高のファン」が
♪つぎの夏も、その次の夏も、いついつまでも離れたくない!!♪
その気持を皆が思いきり唄って、伝えた一曲だったのではないでしょうか?

そして、花道の上、2005の数字の先、未来に向かって、手を振りながら上がって
いき、ステージを去ったのでした。
お客さんが出口に向かって歩き始めた時、
スクリーンには文字が。
「What's next?
Where's next?
See you next summer
any way any where!」

来年の夏も、その次の夏もきっと。。。

最後に須磨区のPenName:eatさんの言葉を。
『あの場に参加できて、人生一番の思い出となりました。
最後の「夏が来た!」の大合唱・・・もう大泣きでした。
美里chan本当に、有難う!
最後のメッセージ、「来年の夏も、どこかで逢いましょう!」の言葉、
信じています!』
有難う!!

 

 

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