|
行ってきました、最終日のap bank fes06!
まずは。。。私は音楽が大好きなんだな、と感じました。
ライブレポートを書くのに、いきなり自分の話をするのもなんですが、
大好きなんだなぁ〜ということ、そして、
そう感じられる事はとっても幸せなことなんだな、
と改めて感じる数日でした。
そんな思いをした人が、この会場にどれだけいたことか!
ステージ上の人々、ステージには出てこないスタッフ、
そして会場の人達!
音楽を愛し、共鳴し、感動した人がいっぱいの場所だったと思います。
さて、レポート。
まずは。。
朝大阪を出た時はものすごい雨で、これは一体どうなることやら。。。
と心配したものですが(東京も大雨だったそうです)、
嬬恋はパラパラとした雨、時々あつ〜〜い光を放つ太陽も見えた程。
音楽の神様がいたのです。
雨に濡れたけれど、くるりがステージで「大丈夫!!」と断言した通り、
時折強く打ち付けたこともあったけど、大丈夫でした。
さ、まずは。。。今回のfesの一曲目!
これは昨年に引き続き、802リスナーは「わ〜〜〜!」と
笑顔になったのではないでしょうか?
「こんにちわ!!」あの笑顔で登場した櫻井さん。
「晴れた空の嬬恋をイメージして選んだ曲なんだけど、とうとう雨。。。
でも晴れている空をイメージして聞いて下さい」と、
小林さんのKEYとの二人できかせてくれたオープニングは、
KANさんの<何の変哲もないラブソング>!
昨年の<プロポーズ>でも感動した私達ですが、
KANさんと櫻井さんの関係を知っている私達は、
顔を見合わせて大喜びのオープニングでした!
「これから沢山のラブソングが出てきます。楽しんでね!」
トップバッターのくるりは。。。何と真っ黒なマントを着ての登場。
その下は一体どんな格好?と思いきや、
シャツにネクタイ、半ズボンのさわやかスタイルでした。
そのスタイルでまずThe Verandaでお見舞い!
「今日は雨が降りそうだけど、きっと大丈夫。根拠はあるけど言わない。
けど、大丈夫!!」そう言って、ばらの花やワンダーフォーゲル、
ロックンロール(この曲の言葉が心に響きました!)
で盛り上げ、その迫力の演奏で会場の気持ちをさらったかと思うと、
「ちょっとチューニングさして〜。ちょっと待ってなぁ〜」と
京都弁でやわらか〜く。演奏とのギャップが可笑しかった。
「もう一曲お見舞いさすわ〜」と演奏した「街」はすごい迫力でした!
かと思うと、先ほどのマントを裏返しに。
なんともカラフルな(全員柄が違ってた!)マントを羽織って、
お辞儀してステージを去っていきました。
あれは、どういう意味だったのか。。。意味はないな。
とにかく今日の為に用意した衣装だったのでしょう。
楽屋では「完全なるAWAYだったわ〜」と言ったそうですが、なんのその!
迫力は満点で、そのBAND ACTの魅力は思い切り伝わりました。
そしてBANK BAND with Great Artist!
「BANK BANDです!」と挨拶をする櫻井さんの笑顔は、
バンドを自慢するような笑顔で、「去年のこのライブは素晴らしくて、
会場のどこにもゴミが落ちていなかった事、
そんなイベントはないよ!と誉められて、鼻が高いような、
皆に自慢したいような気持ちになりました。
今年も最高のライブにしましょう!」
そして、去年の気持ちを表した「君を自慢したいんだ!心ある人に」
という歌詞が嬉しい、三宅伸治さんを中心にしたバンド=MOJO CLUBの
<君が降りてきた夏>〜90年6月のヘビロです。
後でそのお姿を拝見しましたが、なんと、三宅さんがいらしていました!!
最初のゲストはBONNIE PINK
「身も心も緑に染まろうと思って。。」と
深いグリーンのワンピースに身を包んだ彼女の歌声は、
自信に満ちた心のある歌声で、より色香が増しているようでした。
2曲目にきかせてくれた<LOVE IS BUBBLE>は
櫻井さんのコーラスも入り、妖艶でした!
「ゴミを拾って、地球に愛を落とそう!」そんな名言が心に残る時間でした。
そしてこの方も魅せてくれました!
昨日の小田和正さんも「Mr.childrenの歌を歌いたかった」と言ったそうですが
(Tomorrow Never Knowsをちょこっと歌ったらしい!)
KREVAも「リハの時『ミスチルの歌、歌う準備できています!』
と言ったら笑顔でかわされた。。」と愚痴を言い、
なんと「車の中で隠れてキスをしよう」のサビの部分を熱唱!
これがまた歌い込んでいるかのように上手で、会場も大喜び!まいりました!
そして歌い終わると「やったよ〜」と嬉しそうな笑顔。
慌てて伴奏した櫻井さんと小林さんも笑顔!
BankBandの生音で聴く、KREVAの曲は格別、贅沢でした!
(生のストリングスが入った国民的行事がもり上がった事!!)
そして、、このfesに華を添える二人が登場。。
salyuと一青窈!
salyuの澄んだ歌声は空にす〜〜〜っとのびて、
その先にある私達の身体にゆっくりと浸透していきます。
不思議な力を持った声で、ゆったりと身体を休めてくれる力があるのです。
窈ちゃんはこのfesのある意味シンボルになっているような
「ハナミズキ」の香りを会場に広げてくれました。
今、ひとりひとりの心に生まれた気持ちが、
100年続きますように。。と歌ってくれているように。。
「世界はなんの為にあるのか。。。
小さな嘘をつくことにしました。世界があなたや私のためにあるのではなく、
あなたや私が世界のためにあるのです」
その言葉と共に、聞かせてくれた<てんとうむし>は、
このfesの為に作って来たと言う新曲。
新たに小さな種を心に植えてくれたようでした。
そして、今日のGREAT ARTISTの一人、今井美樹さん。
この方の存在感は格別です。
出てきただけで溜め息が出てしまうほどのたたずまいの美しさ!
シンプルなベージュのタンクトップとスカート姿なのに、なんて美しいのか!
そしてその声!
櫻井さんが「空気が浄化される。。。」と話していましたが、
す〜〜〜〜っとのびるその歌声は柔らかく空に放たれて、
心を解放してくれるのです。
御自身、BankBandの演奏で歌う事が嬉しそうでした。
MissYouでは櫻井さんのコーラスが重なり、
いつもと違う奥行きをもたらせました。
「失ったものにもっとありがとうを言いたいし、
大好きだったものに大好きと言いたかったり、
そんなことがいっぱいあります。
私達くらいの年になると、残された時間の中で、
そんなに後悔したくない。思った時に思った事をしたい。」
その言葉に心から頷いてしまった。。
今日は雨だけど、
心の中にキラキラとした太陽が輝いている事を信じて歌います」
と言って<A Place in the Sun>。
歌っている最中に雨が強くなったのですが、それを御本人も気にして、
「ちょっとー、歌ったら雨が強くなるってどういうこと〜〜がっかり〜♪」
と文句を言うところもとても近しい感じがしてそれが可愛く、
会場も雨に濡れながら笑顔になったのでした。
そして、「僕の友達を紹介します!GAKU-MC!!」
今回のap bank fesでGAKU MCの魅力を思いきり知る事ができた私。
前日の会場からのレポートで長い時間御一緒したことで、
その人柄の魅力を、そしてステージに立った時のカッコ良さを!!
<手を出すな>は思いきり盛り上がる一曲で、
曲の最中にサッカーボールが登場し、
櫻井さんと共に会場に蹴りあげる演出は、
暑さの中でも、雨の中でも会場に元気をくれました。
そして今日は、、「W杯の為に『手を出すな!頭を使え!』と歌ったら、
頭を使っちゃった選手がいて。。。頭もいけません!」と
ジダンの話しをしたのに大笑い!
確かにね。
また、曲のはじめと終わりに櫻井さんと背中をあわせてポーズする姿は、
中村俊輔選手のポスターを思いだした私です。
そして〜〜〜〜櫻井さんの紹介の前に、
会場はもう待切れず、アンコールのような拍手が沸き起こります!
「大先輩!くわたけいすけ〜〜!」と紹介すると、
なんと、イノセントワールドのイントロ!
そのイントロと<氷>の旗が立った自転車に乗って、桑田さんが登場!
なんと、桑田さんがイノセントワールドを歌ってくれたのでした!!
いや〜〜これはすごい!まさか、桑田さんのイノセントワールド。。。
曲の最中には桑田さんが櫻井さんのほっぺたにキスしちゃう
お茶目なシーンもあり、櫻井さんも照れながらも嬉しそうな笑顔!
そして「日本で一番才能があるライターでありシンガーです!」と
桜井さんを語る桑田さんはその後すぐ
「あ、言っちゃった!」と笑ってました。
桑田さんとBankBandはもう二度と見ることができないのでは?
と思うほどの豪華なステージで、<いとしのエリー>ではラストの
「エ〜リ〜〜〜♪」を櫻井さんと声を重ねて熱唱!涙が出ました。。。
87年の出会いと、久しぶりに共演できたことを喜び、
「小林くんと小倉くんと出会わなかったら、今ここに居られない。
みんなでよく飲んで。。その頃作った曲」
と言って聞かせてくれた<真夏の果実>は
小林さんの本物のキーボード演奏で聴けた。。。
さらに<波乗りジョニー>では久しぶりに小倉さんと
肩をくっつける桑田さんのツーショット!
何度も「山木秀夫〜」と、日本一!と言えちゃうドラマーを
嬉しそうに紹介してくれる桑田さん。
さらに、小林さんのキーボードが鳴り響く<希望の轍>のイントロは、
これ以上の喜びはないのでは、というほど心を上げました!
すっご〜くかっこい〜〜〜グルーブのある演奏!興奮しました。。。
『僕のエコは……原風景があるんですよ。それが『ふるさと』でね。
そこの沼や池の匂い、街の肌触りとか、
母のぬくもりがずっと心の中に残っていて。
そういう母性や匂いを作品にしていくこととかが、
そういう気持ちがエコロジーなんだと思うんです。
だから、これからは小林君や櫻井君からいろいろ教えてもらおうと思ってます」
そう言って、
最後は91年のAAA以来の<奇跡の地球>!
そのイントロで喜びと感動に満ちた声が会場からあがり大盛り上がり!
そして最後には「また来年も出ます!」と
未来を約束して会場を喜ばせてくれました。
桑田さんに確認される小林さんも嬉しそうな笑顔!
この数十分に、小林武史というアーティスト、
ミュージシャンの作り上げてきたその歴史が
ステージに表れたようで、
その大きさ素晴らしさを目にしてみる事ができたステージでした。
それはそのまま日本の音楽シーンの歴史でもあるのです。
桑田さんはMCで小林さんをからかう場面もあり、それもまた格別。
桑田さんの華やかなステージが終わると、
「うれしいなぁ。。。」と思わずつぶやく櫻井さん。
fesの終わりを噛み締めるように
「あれだけ沢山の曲を必死でやってきて、
たった一回しか皆さんにお見せできないなんて。。」と
感慨深そうに語る櫻井さん。
GAKUさんに聞きましたが、
このfesの櫻井さんの楽譜はものすご〜くぶ厚いもので、
そこに細かくギターやコーラスが記されていたそうです。
楽屋裏で櫻井さんにあった時
「すごい分厚い(楽譜)らしいね〜」と言ったら
「うん!あははは」と笑顔で返していましたが、
それがどれだけ大変なことか。。
さらにMr.Childrenの演奏もあるのです。
その笑顔の裏に、どれだけの苦労と努力が詰まっているのか。。
その全てを笑顔でつつみ、
私達を楽しませてくれるそのアーティストとしての、
人としての大きさは、想像を超えるほど。
何時間も歌い続け、さらにはホストとしての大役もあり、
さらに自分のバンドとして登場した時のあの安らぎと自信に満ちた笑顔。
改めて、櫻井和寿という人に参りました。
bank bandとしてのシメの2曲は三連休の終わりに響く
JUN SKY WALKERSの<休みの日>
この三日間の夢のような世界に終わりが近づいていることを、
ゆっくり感じさせる。でも
♪君が選んだことだから、さよならを好きになれるかもしれない♪
という言葉が、<さよなら>の先、
帰り道を明るく照らしてくれているようで嬉しくなりました。
(帰り道に「休みの日がお〜わ〜る〜♪と心の中で歌っていたワタシです。)
そしてラストはMyLittleLoverの名曲<EVER GREEN>
嬬恋の緑の美しさは格別で
(芝生は、一本一本が、生き生き・つやつやしているのです!)、
その緑が人にどれだけ優しいのか、
思い切り体感した私たちの身体と心に、
広がったBANK BANDのラストナンバーでした。
さぁ、Mr.Children!
三日間で70数曲というBank Bandの演奏を終わらせて、
一体桜井さんはどんな顔で出てくるのか?と心配になりますが、
これがまた柔らかい笑顔なのです。
衣替えをして登場した桜井さんは、
責任感という重い荷物をお家におろしたかのように、肩の力をほぐした笑顔。
そして中川さんも、田原さんも、JENも、これまた楽しそうに演奏するのです。
JENはどの曲でもドラムを叩きながら歌っていて、
楽屋であった時「歌っているね〜」と言ったら、
「それ、言われた!自分では解っていないんだよね〜」だそうです。
今回のMr.Childrenの選曲は、
昨年のようにメッセージ色を全面に出した物ではなく、
シングル曲を次々と続け、そのヒット曲の中に
「お耳に新しい曲を」と新曲を聞かせてくれた。
<箒星>に収録されている<ほころび>や、
ap bank fesのパンフレットにその詩がのっている<彩り>。
昨年のap bank fesの景色を思い生まれた曲。
その流れが、自然と根底にあるメッセージを心に映してくれる、
そんな選曲でした。
初日に演奏しなかった<PADDLE>が入り、
<名もなき詩>は最終日だからと、最後に特別に。。
長時間におよぶイベントライブは、途中一回は、疲れを感じるもの。
それを全く感じることなく流れていくこのfesは、
<終わり>も感じさせません。
ああ、終わっちゃった。。。という淋しさがない。
たっぷりと音楽を楽しんだ満足感が、そうさせるのでしょう。
でも、それだけではないような。。
ずっと終わらずに続いている感覚がある・・・
心の中で歌が、音が、笑顔が響き続けて。
きっと、終わっていないのです。それが共鳴なのかもしれません。
この繋がり=響きを、自分の中で終わらせないように、
日々の生活で、私に作れるメロディーを奏で続けないとね。
|