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ブルーノートである。
BANK BANDのライブの趣旨通り、早めに入って、ちょっとゆったり、お酒をいただき、お食事をしてライブの時間を待った。
とても素敵な時間になった。
席についてしばらくして、眼鏡を忘れたことに気がついた。
私の席はステージ向かって左側、ひな壇のようになっている左(ステージから奥)である。はっきりと見えないかもしれない。。。朝から「眼鏡忘れないようにしないと」と思っていたのに、自分の馬鹿さ加減にがっかりきていた。
がしかし、ライブが始まったら、「眼鏡なくていいかも。。」と思ってしまった。
目をつむって、音をしっかりと身体に入れたくなったから。
すごいバンドでした!
美久月さんのベースは太くしっかりと響いて、心を弾ませ、
古川さんのギターは通る音で心をつつき、
山木さんのドラムは、心がわくわくする!
かっこいい〜〜〜〜〜〜と心で叫びながら見てしまった。
そしてもちろん、小林さんのピアノ。
MLLのライブ以来であるが、またその音に磨きがかかっているような美しさで、
なんて澄んだ優しさがあるのでしょう!
山木さんのドラムが盛り上がると、嬉しそうに笑って弾いていらっしゃる表情がとても楽しそうでした。
楽しそうと言えば、桜井さん。
Mr.CHILDRENでも笑顔をいっぱい見せてくれるけど、子供みたいな顔でにこにこにこにこ。自分の背後から誰かが生み出す音に、振り返って笑顔になる感じ。
歌は心にまっすぐ届き、一曲一曲が心に残りました。
そして山本拓夫さんのソプラノサックスとのデュエットは楽しかった〜。
アルバムからの曲はもちろん、隠れ収録曲である<イメージの唄>には参りました。
PILLOWSの<ストレンジカメレオン>もJAZZアレンジで、これがよかった!
「ばいば〜い♪」と唄った後、ギターを置くときにメンバーに一本指を出した。
もう一曲、ということのようだった。
座り直した桜井さんは「Mr.CHILDRENというバンドにいて、催促されることも、注文されることもなく、音楽活動を続けられていることにとても嬉しく思っています。
今回は人の為に、誰かの為にと思って始めたことなのですが、今、誰より喜んでいる自分がます。それはこのバンドのメンバーのおかげでもあるし、唄っている曲のお陰でもあります。誰かの為に。。。と始めたことだけど、それがめぐりめぐって、自分に返ってきているんだなぁと思いました。
今の気持ちにぴったりの曲があるので、それを最後に。。。」
と言って曲紹介したのが『歌うたいのバラッド』
その曲紹介と同時に会場からため息のような歓喜の声が上がった。
私も思わず声を出してしまいました。まさかそんなカバーをするとは思わなかったから。
それがまた、全く違った魅力を放ち、なんとも素晴らしいカバーでした。
言葉ひとつひとつが身体に滲み、しっかりと心に向かっていくのを感じながら浸った、素敵な時間でした。
音の、唄のグルーブに乗ってそこに身を委ねたい(中に入りたい、感じたい)と思ってしまうほどの美しいエネルギーでした。
<誰かの為にと思ってしたことが、いつの間にか自分に返ってきて、自分が笑顔になっていると気がつく>
それはとても素敵なことです。
きっと音楽は、それを形にして教えてくれるもので、
BANK BANDはそれを目の前で、(あの嬉しそうな表情、素晴らしい演奏で)
自分たちに返ってきた喜びを見せてくれたのでしょう。
今、私たちができること。考え、行動しなければいけないこと。
それは未来に繋がり、自分に返ってくること。
「電球ひとつでもいい、変えることから始まる。」
とHolidaySpecialで話してくれた桜井さん。
今、その小さな一つを考えることはそんなに難しいことではないでしょう。
その小さいパワーは、きっと大きな地球の力となって、いつか自分たちに返ってくるのではないでしょうか?
ap bankは地球エネルギー、環境問題のコトを考えて、アーティストによって生まれた銀行。そこから生まれた素敵なバンドがbank
band。
そのライブでは、難しい説明をひとつも言わずに、
音だけで、色んなことを教えてくれました。
笑顔で、先のコトを考えられるって、素敵だね。
(桜井さんの言葉はメモしていた訳ではないので、私の記憶のもとに記しています)
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