'03/11/12（木）＠SHIBUYA-AX

今回のツアーのファイナルとなったこの渋谷でのライブ。
相変わらずお喋りも楽しく、けらけら笑っては気持よ〜く音に身を任せ。。。
とにかく体中で幸せを吸収した夜でした。

ステージは後方に白い三角形の板のようなオブジェが立てられ、
曲によってライトが変わり、それが板に映る。シンプルでありながら
とても音を大切に演出していました。

ステージ両サイドにはいつものようにギターがずらっ！
佐橋さん側（向かって右）に４本。
小倉さん側にも４本かな？
それだけなのに、とてもシンプルなステージなのに、なんだかギターが
ぴかぴかしているのです。息をしているのです。
なんとなく、山弦のステージに立てることを喜んでいるような。。。そんな感じ。

二人が現れ、お辞儀して座り、ギターを抱えます。
カウントを軽くとって。。。とって。。。。いるんだけど、笑ってやりなおし。
珍しく二人が顔を見合わせ、弾き初めをつかめなかったようです。
それがわざとなのかどうなのか、そこから笑ってしまいました。
そして演奏が始まった！と思ったら、あれ？？
小倉さんのチューニングが合っていなくて「ごめんごめん！」
くひひひ。それは貴重な場面なのでまたまた笑ってしまいました。
会場もそこから笑顔がスタート！

お馴染みの曲からスタート。優しい音・曲なんだな。。。
ほんと、この曲にJT（ジェイムス・テーラー）が声を乗せても良い感じ。。。
（いつか実現しちゃったりしないかなぁ）
そして某テレビ番組のオープニングテーマ。
桃井かおりさんが司会を勤める豪華な音楽番組。
この曲を生で、フルで聴くのは初めて。
曲終わりでその御挨拶と、曲の説明。
「一生懸命作ったのに、１５秒くらいしか使われていないんだよね〜」
「ということで、桃のかおり、という曲でした。」と話す小倉さんに
思わず顔を上げ、「え？！そうだったの？」と佐橋さん。くひひ。
アルバムではどんなタイトルで収録されるのでしょうね？

「熟年予備校、ということで、ツアーの最終日の今日は卒業式のようなものですね。
卒業したくね〜」
まだ始まったばかりなのに、やはりこのツアーも楽しかったのでしょうね。
終わってしまう淋しさを感じているようでした。

そしてまずは＜復習＞をしましょう、ということで、懐かしい曲を。
それも、いひひ。あれですよ。大好きな＜クロマ王朝の悲劇＞
楽しい曲なんですけどね。クロマ音階を流れるように弾いてくれるその豪華さと流れの美しさがたまりません。
そしてこの番組でもお馴染みの曲が続きます。

MC〜今年はアルバムをリリースしなかった山弦。
でもこうしてツアーをしてくれたわけです。
「何も持たずに皆様の前に現れたのは。。。ただ、会いたかったから。」
思わず笑ってしまいましたが、嬉しい言葉です。
とはいえ、今年はフジロックフェスにも出演！！かっこいい。。。
そしてなんと、昨今流行りのトリビュートアルバムに参加していました。
一枚目は。。。「山下達郎さん。＜潮騒＞という曲を二人でやったのですが、
相当前にとりましたが、発売延期になりまして。。。
出るのか出ないのか、わかりません。このまま聴けなくなるかもしれないので、
今日は皆様に。。。」
「そしてもう一曲。
小田和正さん／オフコースの曲なのですが、これは発売されました。
通販で。１０枚ひと組で。。。
買うのは難しいかもしれないので、やはりなかなか聴くことができない一曲を。。。。」
と言って、ここからは＜予習＞になるのでしょう。
山下達郎さんの＜潮騒＞とオフコースの＜夏の終わり＞を。
＜潮騒＞は達郎さんの声が聞こえてきそう。
＜夏の終わり＞はキラキラしていて、やはり小田さんの曲の良さを改めて感じさせました。
このお二人ならではのカバーです。
この演奏に唄が、、、、のる日もすぐくるでしょうね。聴いてみたいな。
そんな贅沢なライブ。。。

さ、ここから恒例のパネルTALK SHOW！！（曲作りやレコーディングで二人が旅した時の様子を写真に写し、それをパネルにはり、面白可笑しく話してくれるのです）
で、予習の授業が続きます。これから作るニューアルバムの予習です。

今回は卒業式ということで、豪華に、プラズマディスプレーコーナー！！になってました。それも東京は大きなプラズマテレビが登場。
以下４曲は曲づくり沖縄旅行で作られた曲達です。
それぞれが可笑しくてね。
タイトルだけみても可笑しいですよね。でも、これはライブに来た人だけということにしておきましょう。（これは書けないです、長くて）
そしてこの４曲がどんなタイトルになるのか、ニューアルバムが楽しみにしましょう。

アンコール一曲目は＜祇園＞。思わず＜あなたを想うと＞を口ずさんでしまいます。
そして＜桃のかおり２＞〜エンディングテーマも聴かせてくれました。

時に小倉さんのギターがBASSのようにリズムを響かせ、
佐橋さんがメロディーを紡ぐ。
それがいつの間にか逆転し。。。そして突然　決めのフレーズでひとつになる。
ブレークで一瞬にしてひとつになるときもあり、それが気持良いったらありゃしない。
お二人は、いったいどこまで進んでいくのでしょうか。
またスゴクなってる。。。と観る度に思わせてくれるから、
ライブが終わった後もわくわくが止まらないのでしょう。
柔らかく美しい、そしてしなやかで強い。
二人のギターの音は全く違うのに、どこかでしっかり繋がっていて、ひとつになる。
そして綺麗に絡まって行く。
この二人はよく出会うべくして出会ったのでしょうね。

ということで、来年リリースのアルバムの予習をすることができた、今回のツアー。
アルバムが届くまでは各自自宅で復習しておきましょう。
冬に聴く山弦はあたたかいよ！！