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今回のBACK TO SCHOOLのライブは残念なことに東京のみ。
(私が土井ちゃんと二人で観た最初のライブです。うひひ)
満杯の会場。背伸びして見ないとステージは見えず、チラとみながら
モニターで二人の動きを確認していた。(私でこんなだから、
可愛い土井ちゃんは見えたのかなァ)
オープニングはジェットストリ〜ムの真似のナレーションが入り、
二人が登場。
二人とも学生服に可動式サンバイザー(顔が全面に隠れるような大きいつばのもの。
色は真っ黒)をつけ、よく見ると、
かせきさいだぁ(加藤さん)はその下に更に真っ黒なレイバン風のサングラス、
BABYはサンバイザーの上にベースボールキャップをしていた。
なんか、可笑しい。なんか、変。
アルバム<BACK TO SCHOOL>を中心に演奏。しても、一時間にも満たない。
『なので喋る(MC)』その度に笑った。
ステージにいるのは
ボーカル&ギターのBABYと
ボーカル&MDのかせきさいだぁ。
そうなのだ。
生楽器はギターだけで、作ったオケをMDで出す。
しかもなぜかライブの曲順には収まっておらず、その度にMDを変えて、
デッキに入れて、用意ができると演奏というなんとも楽しい形のライブ。
なので、自然に喋りが必要になる、という理由もあったが、
お喋りも本当に面白かった。
MDデッキにはヘリウムガスの入った星形の銀色の風船がついていた。
ステージに何もないけどいい?とかせきさんが前日にスタッフに言われたそうで、
『風船をしきつめて!』と希望したそう。でもそれは前日には無理なので
朝早くにロフトに行って買ってきたらしい。嬉しそうだった。
802の話が出た。
『大阪に802という局があって、ソニックスタイルと言う番組にジングルを作った
んだよ。なんでもやるよ。俺は。これ(親指と人さし指で丸を作ってお金の印し)か、
これ(小指を立てる)があれば。』
とBABY。そのポーズと言葉の悪さが似合わない。。。
で、かせきさいだぁ『その番組のDJのマ−キーサンが黒くてね。サーファーみたいで』
『サーファーじゃないでしょ?でも黒いんだよ』
『で、BABYはリハのスタジオでずっと「まっくろ〜♪」とか唄って作っているンだよ』
一体この言葉で、マ−キーサンを観たことのない人にはどんな人物に映ったのでしょ
うか??黒さにも色々あるので、ちょと不安。。。でも面白い。
で、演歌風ジングルと、アリス風ジングルを聴かせてくれた。
アリス風はもともと、かせきさいだぁがキャンディーズのような歌謡曲なものを考え
たそうで、それをBABYのフィルターに通したらアリスの<チャンピオン>風になって
しまったそうだ。(番組で聴いてね)
そのアリス風にあわせてかせきさいだぁは野球帽とサングラスをしてきたらしい。
カバー曲コーナーもあり、『次のコーナーはカバーです』と言って始まった。
どこかで聴いたことがある曲だなぁ。。。あれ?これってホフディラン?いや、違う、
あれ?なんだっけ?日本語の歌詞が曲にあってオリジナルのようだった為、誰の曲だ
か全く思い浮かばなかった。
唄い終わって『BEACH BOYSの曲でした』へ?あ、そうか。。。
『<Got only knows>という曲で、邦題は<きっとあの娘は校庭で>。訳詞で唄いま
した』
うそつけ〜と言いたくなるような面白さ。きっと、勝手に違う詩をつけているのでしょ
う。でもいい曲になっている。。。
『今日のライブは二分構成になっています。昨日ね決めたの。』
そうして『一部終了!また後で、BABY &CIDERが出てきます!!』と
BABYは両手をあげて、
かせきさいだぁは『大人のおトイレタイム!あとでね』
という感じで去った。
土井ちゃんと私はこの休憩中に皆が移動したその隙を狙って、前に行こうか?!
などとたくらんだ。そして動き出したその時。。。
二人がステージに出てきたのである!一部が終了して三分もたたないほどで。。。
『本当にトイレ行こうとしたでしょ?』と二部がスタート。
これも時間稼ぎの一つだったようだ。
その後またカバーコーナー。
今度は大好きなポールマッカートニー&WINGSの<Bluebird>を
『日本語で唄ったらこんな感じかなぁ。。。という感じで詩をつけました。
因に先ほどのビーチボーイズも訳詞ではないからね。(BABY)』
『<ブルーバード>といえば日本では車のことなので、車の曲をつくりました』
(かせきさいだぁ)
♪おやじの匂いがしたけれど、くちづけをしたね♪
甘い詩の中にそんな言葉が入っていた。
きっと、デートでお父さんのブルーバードを借りて、そのなかでキスをしたのだろう
なぁ。。。面白過ぎ。
新曲も聴かせてくれた。
<虹の渡り廊下>と<卒業ロック>
<虹の渡り廊下>は。。。三月に東京で大きな虹が出た。それもひとつの虹の上に更
に大きい虹=二重に出たのだ。それはそれは美しく、その日は皆の話題だった。
その虹を観た日に作った曲だそうだ。なんか嬉しかった。
そして二人しかいないのに、間奏で
『ギター!!!WATANABABY!!』と派手に紹介するのが可笑しい。
わかってるって。
そしてアンコール。
もちろん曲はないので、『アンコールがあるかどうかは別として、俺は新曲がもう一
度唄いたい!と思っていた(BABY)』
そして再び<虹の渡り廊下>
会場に聴きたい曲は?と聴くと<おば転!(おばけの転校生)>と声がかかる。
しかし、ここでまた『あれはいいの?アリス!?最近作った中でとっても気に行って
いるんだ!』とまたもやソニックジングル。
うれしい。。。この曲だけ妙に声が太くなるBABYと、わざわざこのためにサングラス
をキャップをかぶるかせきさいだぁ。
そしてまた<おば転>と<失恋同好会>を聴かせてくれた。
本当に終わってしまうのが惜しくて、切なかった。
なんだ?この切なさ。。。きゅんとしちゃったりして。。。
ステージ上ではヘリウムガスの風船ひとつが、ライブ中ずっと、
曲にあわせてゆれているようで可愛かった。
バックの演奏が素晴らしいライブは大好きである。
でも、どんな形でも音楽はできる、そして二人だけでも思いっきり音楽できる!!
ということを感じさせてくれた。
このシンプルな形は、最初に「ライブのようなことをしよう!」と思った時に
思い付く形なのかもしれない。
そんな基本の気持ちがアルバムだけでなく、ライブで感じられた。
心と身体が喜ぶ音楽だった。
是非、関西でもライブをしてほしい!!と土井ちゃんと二人でお願いしてきました。
だって、幸せになれるんだもの。。。
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