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ライブが始まる10分前に到着。
入り口でかつて一緒に仕事をしていた女性と会った。
彼女はC&Aの大ファンで、思えば彼女が私のそのライブの楽しさ、
大きさを教えてくれたようなものだ。
『YAH YAH YAHなんてすごいよ!盛り上がって気持ちいいの!でね、
この曲はね。。。』
本当に嬉しそうな顔で、いっぱいいろんなことを
教えてくれたものだ。
そして私は<WALK>を好きになったんだっけ。。。
すっかり二人とも大人になり(当時はやはり、色んな意味で子供だったなぁ)、
こうしてライブで再会できることを嬉しく思う。
そんなことはいいとして。。。
ライブはいつものように映像からスタート。
タモリさんのそっくりサンが出てきて、<世にも奇妙な物語>風にはじまる。
いつも思うけど、凝っているンだよね。。。
適当、ではなく、細かいところまでしっかり作っているのです。
で、CHAGEさんは売れない劇団員。ASKAさんはサラリーマンに扮して
なかなか開かない人生のドアを開けようとする。
そしてそのドアが開いて二人が吸い込まれて行くと。。。スクリーンが上がり、
ライブが始まる。
この始まる瞬間がいつも気持ちいい。
ステージ奥には細いスタンドの上に炎が灯され、ライトも赤い。
その赤と二人の白いシャツのコントラストが綺麗。
<夢の番人>の曲間で『待たせたね〜』のASKAサンの声。
ニ曲めでは大地を走るようなドラムのリズムが気持ち良かった。
三曲、流れるように続く。
彼らのライブはいつも曲と曲の間のつながりが綺麗で、気持ちがいい。
三曲め<BROTHER>ではギターの狩野良昭さんと鈴川真樹さん
の二人と、CHAGEサンASKAさんの四人がギターのネックを突き合わせて下ろす姿がかっ
こよかった。
そう、今回のライブはバンドとしてのカッコ良さがさらに増していた。
フロントにいるのは二人だけど、みんな黙っているけど、しっかり繋がっていること
が音をとおして感じられた。
これが<THE LIVE >というツアータイトルを教えてくれるような気がした。
5)パラシュートではいつもASKAさんがギターを置いて手ぶらで唄う。
ポケットに手をかけて気持ちよさそうに唄う姿が好きだ。
この曲は聴く度になんだか解らないけど、幸せな気持ちになるのです。
そして6)<夢の飛礫>では独りスポットライトを浴びてCHAGEさんが唄う。
二人がギターをかき鳴らしながらカッコよく前に出てきて、
ステージの先に座り、寝る。。。ギターが弾けなくなって曲が終わった。。。
かっこよかったのに、何故か笑いに持って行くのよね。
CHAGEさんが出席簿を取り出し、『出席をとりま〜す』
あいかわさん〜!と呼ぶと会場からあいかわさんが(多分)『は〜い』とお返事。
数人続けて、『おおざっぱにいきます』
とスタンド、2階席とわけて声をかけてくれた。
そして<STAMP>について話が流れ、
『今現在のリアルなC&Aを肌で感じて欲しい』
『STAMPの中から、僕も大好きな曲を。。。』とCHAGEさんが言い、
7)<WALK>のイントロが始まった。
イントロのピアノの音や、目を閉じて唄う二人の表情がより柔らかく聴かせてくれる。
8)<今日は・・・こんなに元気です>では、CHAGEさんの静かに押さえて唄う声の
優しさと甘酸っぱさ(可愛さ、というと怒るかなぁ?)を感じた。きゅん、と切なく
なる声なのよね。
真っ暗な武道館なのに、屋根が開いて青空が広がっている感じで、今回のライブで心
に残った一曲である。
そしてこの番組にいらした時にも話してくれた、アルバム<STAMP>14曲目に入る
はずだった曲(実際には13曲収録)について話してくれた。
『今までの曲を今のC&Aにするということで、当初は2枚組にする予定だった。
曲は一杯あるんだけど、宗教上の問題とか色々あって。。。』
と真面目に話すから可笑しいASKAさん。
最初にアレンジを考えた時、この14曲目は没になった。
アレンジがしっくりこなくてだめだった。
もう13曲でいいじゃないか!だって前回のアルバムは10曲だよ!
デビューしたときなんて9曲だよ!
ということで没になったのだけど、リハーサルではじめてアレンジが決まった!
イントロ聴いてもわからないだろうけど、サビを聴けばすぐわかる。
この曲知らなかったらモグリだね(CHAGEさん)
と最後まで曲名を言わずにJAZZYな<僕はこの瞳で嘘をつく>を聴かせてくれた。
本当に自然なアレンジで、新しいC&Aも見えた。
だからこそ、ここにはまるまではそう簡単ではなかったんだろうな。。。
そしてメンバー紹介。
アルバムのレコーディングもアレンジも一緒のメンバーである
Elder Street Boys
Dr>>>今泉正義
G>>>狩野良昭、鈴川真樹
B>>>恵美直也
Key>>>澤近泰輔、旭 純
M>>>小笠原学
<SAY YES>は唄はじまりだった。
バックには夜空が広がり、一番(というのかなぁ。。ワンコーラス)を唄い終わりで
ドラムが入る。。。というドラマチックなアレンジ。
ライブでこのアレンジの良さがわかった曲である。。。
そして『今日は<え、そんな曲も演るの??!!>というような曲もあります。』
とMCで予言していた通り、
まさかの<ひとり咲き>!!
ロックなアレンジで音の広がりが気持ち良かった。
そして<YAH YAH YAH>では
アコギのリズムとそのギターをたたいて出すリズムがかっこっよかった。
大人になったこの曲。そして同じく年月を重ねている私達の盛り上がり方も
それぞれ自由で楽しかった。
こぶしを握って掲げていたあの頃よりももっと自由に音に合わせて身体を動かしてい
る感じなのです。
この勢いで<港に潜んだ潜水艇>でさらに盛り上がる。
さっきの優しいCHAGEさんとは正反対の強い声が響く。
次々と入っていく曲のつながりと迫力が気持ち良く、
武道館の中だけ時間の流れが変わったように、その中を漂流してしまうほど
の盛り上がり。
そして、<THE TIME>のイントロが流れた時、大きな喜びの声が
会場に起こった。
最後のMCでは大晦日のカウントダウンライブが気待っていることを発表。
そして、
『25年に向かっている。
デビューしてすぐにライブができて、ひとつひとつが色褪せない想い出として残って
います。
その積み重ねが今日になっている』
ライブを続けてきた<ふたり>だからこそ、今回のような<THE LIVE >が魅せられ
るのでしょう。
そしてラストの<太陽と〜>
唄い終わり、二人の声が気持ち良く心に響きました。。。
ラストスパートはその勢いと気持ち良さで『楽しかったぁ〜!!』しか
言葉がでてこないのが正直なところです。
大阪のライブを観たスタッフと、
『あの曲、よかったでしょ??』
『じゃぁ、これはどうだった??』
『最高だよね〜。』
『まさかやるとは思わなかったよね〜。ラストASKAさんがマイク沿いに下から上がっ
ていったでしょ??』
などなど、大いにもり上がって話したのでした。
そんな風に皆とも話したいですね。
感想いっぱい有難う。
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