トータス松本
ソロツアー2003 TRAVELLIN'MAN

'03/03/28(金)@新宿リキッドルーム

新宿は歌舞伎町というトータスさんに言わせれば<世界一の繁華街>
のど真ん中にあるライブハウスでの、ツアー最終日。

スーツ姿にマントを羽織り(マジシャンみたい)登場したトータス。
小さな箱を右手に、左にはスティック。
そしてアカペラで唄い出した。
自分でリズムをとって、楽しそうに唄う。
右手の小さな箱にその声が吸収され、またそこに自分の声を重ねてうたう。
オープニングは独りアカペラだった。

何も言わずにただ唄う。
その姿はこれから始まるライブをより楽しみなものに、
わくわくさせてくれた。

とにかく嬉しそうに唄う。
だから観ていて、聴いていて嬉しくなるライブだった。

『歌詞が英語やから、直接心に入ってけえへんかもしれんけど、
俺も唄っていて細かいところわからへんねんもん』
と、言いながら、気持ちが伝わるんだよね。

アルバムを聴いていても思ったのだけど、キーボードのミッキーとは
フィーリングがぴったり。ウルフルズでもお馴染みだけど、
このソロの活動で二人の関係もふかまったのだろうな。。。と感じさせるコンビネー
ションだった。
メンバー紹介を五回もしてしまうほど、愛おしいツアーだったのだろう。

『大切な一曲』
と言って唄った<BRING IT HOME TO ME>はやはり、よかった!
レコーディング前、NYはアポロシアターで唄ったこの曲。
思った通りのステージングができなかったその悔しさを抱えて、
『リベンジや。。。』と呟いた。
その悔しさがもう形になって、力となって、表れているんだな。。
すごいな。。。

会場から『なんでそんなにカッコイイの?」
と声がかかった。ほんとに。
そしてその後すぐ、ギターのストラップがうまく身体に馴染まなくて
もたもたしていたらまた『かっこわる〜』と声がかかった。
そうしちゃうところが、いいよね。

アンコール終了後、お客さんは帰らず、会場のライトがついて明るくなっても
拍手はやまず。
そのパワーを受けて、再びトータス登場。
楽屋でシャンパンを開けて乾杯した後だったらしい。
そしてギター一本で『いつも唄っているのしかできへんけど。。。』
と<WONDERFUL WORLDL>を唄ってくれた。
英語の歌詞の後、『日本語でも唄うか?』と叫んで、また一緒に唄った。
ありがとう。。
ライブが終わるのが淋しくて、仕様がない、
唄う事が楽しくて仕様がない、そんな顔を見せてくれたライブ。
ハートのあるライブでした。
たのしかった!

 

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