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BIG CATは沢山の人で一杯で、最初彼女がステージに出てきた時、見えなかった。
で、一曲目は座って歌った<あこるでぃおん>
この曲はアルバムでも一曲目。前に観たインストアライブでも歌ってくれたのだが、その時一度聴いただけでメロディが残った曲だ。
しゅるりるらる。。。と歌い終わり、流れのままに次の曲のイントロが静かに流れると、パーカッションの音が激しくなった。
と同時にすっと立ち上がった一青窈が、ぱっと大きくみえた。
<もらい泣き>である。
この一ヶ月間めまぐるしいほどに忙しく、歌い続けてきた彼女は、その数日間でまたこの曲を深くした感じだ。
ギター二人、ドラムにパーカッション、ベースとキーボード二人のフルバンドの形で聴くこの曲は最後の<やさしいのは そう 君、です>
の言葉をよりやさしく届けてくれた。
すごい曲だな。。。すっかり歌詞を憶えている。。。
あっという間に彼女の歌声に魅了された会場は、静かに歌を心に入れている感じだった。
彼女は喋る時、歌う時、ステージに直に座る癖がある。
インストアでも座ってたっけ。
そこで今日も座ってMC。(多分座っていたと思う。後ろからだとちょっと見えなかったの)
大学でコンピュータを使い、プリントアウトばかりしていたのが、今でも続き、 事務所でコピー用紙をもらってきては、家でもひたすらプリントアウトしているそうだ。
何をかといえば、インターネットで探ったものを。
BIG CAT、で調べていたら、色々出てきて、それをまた探っていたら、すごく恐い人の所にはいってしまったそうだ。
そんなネタを元に自由に喋る。
とにかく探究心が旺盛だ。
一つの事からどんどん深く入り込んでいくようだ。
そして曲は。。。火曜日のフラワーでどっちをかけようか迷ったほど好きな曲。
<sunny side up>
マカロニ、という言葉があり、それはきっとさらさらと音がするあの枕のことだろうな。。。(前に使っていた)と思っていたら、そうだった。
動く度にサラサラサラサラと音がするのよね。
アルバムの中でもストレートに恋する女の子の気持ちを歌った曲で、
『起こさなくちゃ!なの』
という気持ちがよくわかる。
私が先に起きて、起こさなきゃ、なのよ。
先に起きられちゃ、いけないのよ。
なんて頷きながらアルバムを聴いていた私なのだ。
ここまではアルバムの曲順通り。
(このアルバムは曲間が極端に短いものもあり、流れが気持ちいい。)
アルバムタイトルソング<月天心>はその意味も話してくれた。
真っ暗な空に浮かぶ満月、その様子を日本語で<月天心>というそうだ。
その空を見ていたら、ぽっかりと穴が空いたようにみえて、それと心に空いた穴を重ねて作ったそうだ。
歌いだしの言葉は多分、北京語。
言葉が変わっても関係なくその声がす〜っと入ってくる。
そしてこれまた好きな曲(シングルに収録)<翡翠>
これは、アルバムを買った人も、シングルを買って是非聴いて欲しい。
とても人気のある曲だ。
最後はやはり、<アリガ十々>
両親に対する感謝の気持ちは、なかなか言えるものではない。
なにかきっかけになること(結婚とかね)でもないと恥ずかしいし、
急に<ありがとう>なんて言ったら、言われた方もびっくりしちゃうものね。
この曲はとてもストレートに感謝の気持ちが表れている。
それが歌になると、結構聴いていて恥ずかしくなるものだが、
この曲は違うのよね。
なんだか素直に涙が出てしまう。。。
それも彼女の家族への気持ちや、その声が素直にさせるのだろう。
ライブが終わって、気がついた。
一緒に口ずさんでいた。。。
<もらい泣き>が心に残り、つい歌ってしまう人も多いと思うけど、
他の曲も言葉が残るのだ。
それも彼女の歌の 大きな魅力の一つなのでしょう。
マイペースで、歌い続けて欲しいな。。。
来年のライブも楽しみだ。
その前に今年最後、年越しで歌声を聴かせてくれる。
それが多くのひとの心に余韻を残し、自然に新しい年に続くのでしょう。
一青窈のファーストアルバム<月天心>は12月18日発売です。
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<SET LIST>
1.あこるでぃおん
2.もらい泣き
3.sunny side up
4.月天心
5.翡翠
6.望春風
7.アリガ十々
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