'02/12/11(水)１９時開演　　＠東京・赤坂BLITZ
赤坂BLITZでのみ行われた、一回限りのゴージャスなライブでした！

アルバムで共演した女性ボーカリストが全員出演。
代わる代わる登場し、松田さんと[FUTARi]での歌声は色んなラブストーリーの映像を見せてくれました。
ロマンティックで、優しい空気がながれる、松田さんらしい（私が勝手に描いている松田さんのイメージ通りの）ライブでした。

開演とともに映画の予告編が流れ、ステージには波の音。
ギター＆バンマスの小倉博和さんと、最初のボーカリスト有里知花さんが登場。
ステージ中央のベンチにひとり座った有里さんが。
小倉さんのギターと二人で歌うのは＜涙のキッス＞
SASのメンバーのソロ活動で、女性に歌われる事が多いこの曲。
女の子の声で歌われると、曲の持つ可愛さがストレートに出る。

そして総勢８名のフルバンドが登場。
アルバムのレコーディングから一緒に演じてきたメンバーだからこそ、たった一夜限りのライブでもひとつの色にまとまっていた。
曲と曲の間、次のボーカルが出てくる転換では、色んな映像が流れる。
カップルが出てきて、＜お互いの好きなところ、嫌いなところ＞などの質問と答えが文字で表れ、最後に＜愛とは？＞という問いに、それぞれの言葉で表現される。
とても静かで、しっかりとした<FUTARi>の気持ちの記録である。

オルゴールの音で奏でられる＜いとしのエリ−＞に続いて、元COSA NOSTRAの鈴木桃子さんが御自分のアルバム＜HAPINESS＞から一曲＜With Your Kisses＞を歌ってくれた。
彼女の歌は華やかで、明るく、聞くたびにハッピーにしてくれる。
この時は松田さんは勿論ドラムに。
そして、アルバムの中でも私がお気に入りの＜静かな日々＞を二人でベンチに座って聞かせてくれた。
曲はドラムの佐々木さん。作詞は桃子さんが松田さん持っているイメージで、穏やかな大人の男性に似合う歌詞にしたそうだ。
優しいんだよね。この曲。
「どうしても解けない　宿題のようにムズカシイ
そんな時の君はそのままそっとしておくよ」
その歌いだしが始まるこの曲では、松田さんも大人の優しい男性になる。

そう、共演するボーカリストが変わり、曲が変わると、松田さん御自身も色んな男性になっていた。
古内東子さんが登場した時は、やはりメロメロな感じ（ごめんなさい）で、ちょっと照れた感じが可愛かった。

そして加藤いづみチャンの時は友達のような感じ。
いづみちゃんは明るくアレンジされた＜好きになってよかった＞も聴かせてくれた。
小倉さんのアレンジかな？素敵だった。
大人になって、すごく素敵な恋をしたな・・・と消化された恋を思い出している感じだった?（ちなみに小倉さんと武部聡志さんとの三人で＜SMILES&TEARS＞というユニットを組 んでいるいづみちゃん。そのライブも観たいな）

そして、黒一点！鈴木茂さんの登場！
勿論演奏するのは＜砂の女＞
＜BAND WAGON＞という茂さんの名盤（当時単身アメリカに渡り、リトルフィートとかと一緒に作ってしまったアルバムである。かっこいい！）からの名曲である。
松田さんと佐々木さんのツインドラムで、その音がブレイクした瞬間に入ってくる
茂さんのギターの音がたまらなくカッコ良かった。

そういえば、M７の＜SIESTA＞の前にコーラスのシャンティが素敵な歌声を聴かせてくれた。とっても可愛らしい、きっとまだとても若いのだろうな。。。
と思わせる容姿だが、歌うと妙に説得力があり、セクシーと可愛さが入り交じってとても目立っていた。
（もしかしたら。。。彼女はトミ−・シュナイダ−さんのお嬢さんかもしれない。。。
違ったらごめんなさい。）

本編最後は松田さんのソロ。
どちらも独りがきちんとあってこその、二人になれる、という大人のラブソングに聴こえた。

アンコールでは『緊張した〜』と御挨拶。
ドラムの前に座ると良い緊張感に変わるけど、ステージ前に来ると
緊張感が緊張に変わるんです。。。と緊張したことがわかるMCだった。くふ。
イイメンバーに会えて嬉しい、とメンバー紹介を改めてし、終了。
桑田さんがライブの最後によく叫ぶ、
『１、２、３、だぁ〜〜〜〜！！』も聞かせてくれた。
でも、松田さんは『いち、に、さん』ではなく、『ワン、ツー、スリー、だぁ〜！！』だった。。。
私の隣の人が『いち、に、さん、だよ。。。』と小さく言ったのが可笑しかった。

クリスマス直前に暖かいラブストーリーを観た感じで、街のイルミネーションも綺麗に輝いた夜でした。