槇原敬之 CONCERT TOUR 2002 〜Home Sweet Home〜
'02/3/15(金)&3/16(土) @東京厚生年金会館

三年ぶりのライブとなるこのツアー。
待っていたファンと、歌いたいという気持ちを抱えていた槇原君の気持ちが一つになったとても素敵なライブでした。

ひとりてくてくとステージに出てきた槇原君。
皆の声援に笑顔で応えてピアノの前に座ります。
一曲目から弾き語り。
それが嬉しくて反応を声に出す会場。
そしてその気持ちは、<うん>のイントロで「あ〜。。。」という溜め息とともに身体から溢れだし、すっと静まり返りました。
とってもシンプルでありながら、とても大きな「I LOVE YOU」の御挨拶。丁寧に弾き、歌う姿はいきなり涙が出そうになったほど、嬉しくさせてくれたのです。

そしてステージにはメンバーが登場。
「全国を廻ってきて、歌うのがとても嬉しいことだと、感謝しています」という簡単な御挨拶で、アルバムの中の嬉しい曲達を聴かせてくれた。
<ズル休み>は私も大好きな曲だが、イントロでとても大きな感激の声が会場に響いた。

6曲終わったところで、斎藤有太さんを残して、メンバーは全員退場。
「歌えることが嬉しいと思うと同時に、コンサートって一人でできるものじゃない、ということも感じた。」
「この三年間で、いろいろ考えた。物事は見ようとして見ないと、見えないし、聴こうとしないと聞こえない。見かけの美しさではなくて、本当に美しい人を見た。こんな風になりたいな、と思って作った曲です」
<You are so beautiful>を斎藤有太さんのピアノとのデュエットで聴かせてくれた。
アルバムでも二人での共演。
初めての生、一発録り、と言ってたっけ。
槇原君が前に「有太さんのピアノは、外に、外に解放されていく感じ」と言っていた。
優しいだけでなく、強い美しさが、この曲にぴったりなのかもしれない。
そしてこの曲の余韻を残したまま、今度は小倉博和さんが登場。
何も語らず、ギターをつま弾きながら、静かにイントロへ。
今度は、<足音>を二人で聴かせてくれた。
小倉さんは最近また更にすばらしいことになっている。
なんていうのか。。。身体から音が出ている感じ。
身体とギターが一体化しちゃっているのです。
これまた このアコースティックギターがイイ音でした。。。
それぞれ二人のコンビネーションがすばらしく、静かに音の中に入らせていただきました。

こんな風に新しい曲と、懐かしいアルバムの中の名曲達をどっさり一緒にして聴かせてくれました。
それをきっかけに槇原君を知った、という曲が、それぞれの中にあると思いますが、きっと皆、その一曲をこのライブで聴けたのでは?と思うような 誰もが喜べるような選曲。
これは本当に聴く私達のことを考えてくれているんだな、なんて思ったりして。。。

また、今回のライブではそうそうたるミュージシャンの皆様が揃い、一曲一曲が楽しい!それでいて、歌がとても伝わる。
槇原敬之の歌を、曲をとても好きで大切にしていることが伝わるのです。
そんな風に愛情を持ちながら、魅せるところは魅せてくれる!
M14からはその素晴らしさ、楽しさを感じさせてくれる盛り上がりでした。

これは各会場で必ず話していたらしいが、「今回のツアーをビデオ収録しているスタッフの奥様の話。電車の中で気分を悪くした女性がいて、思わず、もどしてしまったんだって。
周りの人はびっくりして皆身をひいちゃった。
で、そのとき、その彼女の頭に、ある曲のイントロが流れ、
さっとハンカチを取り出して、大丈夫ですか?と声をかけたんだって。
その女性(気分の悪くなった女性)は、ありがとう、とにこり笑ったんだって。
その、頭の中に流れた曲とは!この曲だったのです!」
の声で、<Are You OK?>のイントロ!
ピアノのグリッサンドが気持ちよく入り、一気に盛り上げてくれた。
曲の終わりに入るそれぞれの短いソロが、楽しい!

そして<I ask>では沼澤尚さんと三沢またろーさんのツインドラム(ドラムとパーカッション)がかっこよかった!!
同じくグルーブがかっこいいのが松原ひできさん。
この方のベースはライブ中ずっと一緒に居てくれる感じ。
ずっと私の身体を喜ばせてくれている感じでした。

そしてアンコールの一曲目は。。この番組でも大切な時にかける、
<LOVE LETTER>
涙が出てしまいます。。。これを生で聴けるなんて。。。
ピアノと歌のみのはじまりの中、毛利さんと小倉さん、斎藤さんのコーラスが入る。
これが美しいのです。
毛利さんは槇原君のCDでおなじみのマニピュレーターで、
今回はパーカッション、コーラスなどでも参加。
その歌声は素晴らしかった!(槇原君の歌は全部歌えるらしい。。。)

そして。。。
「僕は自分の歌は全部好きですが、子供のように思っていて、今回ツアーで昔の曲を歌って、あ、今度はこうしよう、とか子供たちから教わることが多いのですが、次に歌う歌は、三年前に置き去りにしちゃった曲です。
置き去りにして、やっと連れてきたと思ったら、その曲が、今僕が一番歌いたいことだったりして。。。
曲の方が先回りしていて、教えてくれることが多かった曲です」
そういって聴かせてくれたのは<Cicada>
このアルバムも大好きです。この曲も大好き。
ライブで聴けて嬉しい一曲でした。
角倉さんがピアノに座り聴かせてくれた音は、切なく美しかった。。。
「僕は歌う。。。」という言葉でライブは終わったのでした。

と、思ったら、またまた登場。
大サービスで、なかなか帰らないファンの為に、またピアノに座り、弾き語り。
今度は。。。そのイントロが聞こえたら、誰もが心をきゅっ、と掴まれてしまうのでしょう。
<ANSWER>
皆の大切な一曲をしっかりと、胸に残してくれました。
終わると、槇原君はステージの袖に向かって、手招き。
なんと皆を呼び戻し、さらにもう一曲!
<君は僕の宝物>でした。
泣いちゃいました。
ホント、今回のライブでは一体何度涙が出たことか。。。
ありがとう。。。と心から言いたいライブでした。

やはり、槇原敬之の曲が大好きです。
今回は何度もライブを拝見したので、非常に細かいレポートになりましたが、 やはり私の言葉では伝えられない音の(曲の)素晴らしさ。
是非、改めて、そしてライブにいけなかった方はこの音を感じて下さい。
5月9日、<THE CONCERT〜TOUR2002 HOME SWEET HOME>が発売になります。
初のライブCD。
楽しみにしていましょう。

<SET LIST>

1.うん
 (MC)
2.今年の冬
3.まばたきの間の永遠

4.ズル休み
5.もう恋なんてしない
6.MILK
 (MC)
7.You are so beautiful
 (MC)
8.足音
 (MC)
9.彗星
 (MC)
10.君が教えてくれるもの
 (MC)
11.太陽
12.桃
13.Name Of Love
 (MC)
14.Are You OK?
15.I ask.
16.LOTUS IN THE DART
17.天国と地獄へのエレベーター
18.どんなときも。
19.Home Sweet Home


ENCORE

1.LOVE LETTER
2.Happy Birthday Song
 (MC)
3.Cicada


ENCORE 2

1.ANSWER
2.君は僕の宝物

BACK