井上陽水CONCERT '01 The 21st Album Anniversary
'01/7/9(月) フェスティバルホール

なんて素敵なライブなのでしょうか?
溜め息の連続でした。
フェスティバルホールは日本のなかでもその音の良さに皆感動し、
アーティストから愛されるホールですが、やはりその良さを何倍にもして聴かせてくれるヴォーカリストは限られるもの。
陽水さんの声はフェスティバルホールも喜んでいることでしょう。

日曜日と月曜日のライブでは演奏曲も違ったそうで、基本的な並びはあってもその日の気分で変わるとか。
いつ終わるのかわからないMC(お喋り)、いつはじまるのかわからない演奏。
でもその(バンドと陽水さんの)余裕の楽しさが見ているこちらにも贅沢さを感じさせてくれた。
「カバーアルバムが出ました。皆様のお陰でこうして歌うことが・・・
なんて、心にもないことをいったりして・・・」
「年齢とともに確信めいたことを言うことがどうかと・・・(なので)どうも最近語尾がふにゃふにゃと消えて・・・」
何を話したのかと思えば、いきなりたまらない声で歌う。
歌いながら後ろに下がって、マイクから離れていくのに、声はどんどん響いていく。後ろを向いているのに綺麗に響いてきこえる。
これは一体、どういうことなのでしょう?
前に番組で陽水さんと奥田民生さんをお迎えした時、
民生さんが「陽水さんは三つ目の(服の)ボタンがイコライザーになっているみたいに声が響く」と言っていたことを思い出しました。
初めて生で聴いた<花の首飾り>では、完全にその色香の漂う音(声)の中に入って、気持ち良く酔ってしまった私です。
そして美しい声を聞かせてくれたかと思うと、<ビルの最上階>や<氷の世界>の鬼気迫るドラマを一気に展開しちゃうからカッコイイ。
勿論バンドの素晴らしさが関係しているでしょう。

楽しみにしていた<嵐を呼ぶ男>は勿論、他の曲でもドラムの山木秀夫さんのカッコ良さに参りました。
スコーンと抜けるその音は心の奥をたたかれているようで、そのグルーブは心を揺らして笑顔にしてくれるのです。
日本が誇るドラマー。
ミュージシャンに一番愛され、愛して欲しいと思われているドラマーは
山木さんの他にいないでしょう。
(B'zのお二人や山崎まさよしさんも山木さんが大好き!ていうか、みんな大好き!)
軽くすごいことをしてのける。涼しい顔してたたきまくり。
(あの<川の流れのように>も確か山木さんがたたいています)
ああ、かっこよかった。

アンコールは6曲。
帰ろうとしない観客のアンコールの本気の拍手も気持ち良く響くフェスティバルホールでした・・・。
陽水さんありがとう・・・・。

<SET LIST>

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