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今回のツアーは大阪でも一日目を拝見しましたが、まだツアー中ということで細かいレポートは書けなかった為、東京のライブレポートです。東京はこの日と18日の二日がツアーのラストとなりました。
シングル<遥か>も前日に発売、そして三輪さんのお誕生日!ということもあって大阪とはまた違った盛り上がりもありました。
18:45
ステージ左には<す>の字がライトで照らされ、暗転とともにその文字が更にくっきり見えるようになって、メンバー登場。
静かなSEから一気に流れ出すかのような気持ちよさがあるあの崎山さんのドラムイントロで<8823>。
この入り方は気持ちいい!
崎山さんは最近作った自分の野球チームのユニフォーム、三輪さんは青いツナギ(胸に刺繍がしてあったが、上履きのような黒い靴のせいか、髪型のせいか全体がチャイナっぽく見えた)、田村さんはグレーのパーカーに七分のチェックのパンツ。草野さんは白い長袖T-シャツにジーンズ。
<ハヤブサ>の後は<カモメ>。SPITZはアルバムのタイトルにも詞にも(デビュー曲もそうだった・・・)良く出てくるからか空を一人で飛ぶ気持ちよさがある。でも空を飛ぶことに憧れている人間の切なさとか<はかなさ>も同時に感じる。そこがいいのです。
M2が終わると同時にM3のイントロ。<ラズベリー>をライブで聴いたのは久し振りだったので嬉しかった。
MC>>>
こんばんわ!SPITZです。今日はこんなに来てくれてありがとう!という簡単なご挨拶でM4<アカネ>へ。
SPITZの中では語尾の伸び方が新鮮にきこえる曲。サウンドのスピード感とあいまって、歌っていて気持ち良いだろうなぁ・・・と思わせた。
M5<チェリー>では草野さんが前に手を伸ばしただけで歓声があがる。
(ギターを弾きながら歌うことが通常なので、手を放して広げたり、指差したりすると、それだけで観客が盛り上がるのだ)
それにしても良い曲。個人的にこの頃の自分を思い出してしまうので聞入ってしまった。その余韻から引き出してくれる様に、田村さんのBASSが響き、<愛のしるし>のイントロ。このBASSのフレーズですぐに大歓声!この曲はBASSのフレーズは勿論三輪さんのギターも好き。よりチャイナに聞こえたのは衣装のせいもあるかもしれない・・・。
その三輪さんのギターが響いて、ふゆっと終わる<愛のしるし>に続いてなが〜〜〜いイントロ。久し振りに聴けた!と感動の私。青いサーチライトが左右から会場をゆっくりと回るように照らし、それが交差して更にイントロの気持ちよさを高めてくれた。
SPITZの曲はやはりイントロが素敵。どの曲もイントロは大切な<曲の始まり>
だが、特に「イントロから好き!」と言いたくなるのだ。
もうそこからドラマが始まっているのである。
<ウサギのバイク>は今回のツアーで特に嬉しい一曲!(のひとつ。)
MC>>>>
五月病は大丈夫?あまり気を張りすぎない様にね。(その後いきなり)イエ〜〜〜イ! 日本人が初めてイエ〜イ!といったのは何時だろうね。
(ここで会場から「てつやくんお誕生日おめでとう!」の声。)
あ、てつやくんおめでとう!!
(三輪さんご挨拶)
でね、<イエ〜イ>なんだけどさ・・・(と話しを戻していました。)
次の曲は冬っぽい曲なんだけど、今日はお天気も良く、更にぬるっぽくなりますが聴いてください。<スカーレット>!
今回のツアーでなんとなく草野さんはこの曲が好きなんだなぁ・・・と勝手に思った私でした。そしてそれだけに改めて良い曲だ・・・と感じたのでした。
ここでステージには三輪さんと草野さんの二人に。椅子に座って、<アコースティック コーナー>へ
M10<ルナルナ> アコースティックで聴くと切なさが増します・・・。
MC>>>>
草野「ツアー始まってずっと、未だにぎこちない感じで二人でやってます。」三輪「目を合わせない様にしてるもんね。」
ここで三輪さんのお誕生日を改めてお祝い。
三輪「今年で34才!」
お祝いに即興で歌を作ろうとする草野さん。でも納得行かないまま、初めて渋谷に来た時の話に流れていきました。
そして「ある、愛のうたをきいてください」と言って
M11<ジュテーム?>へ。
シンプルにギター二本だからこそ・・・言葉が染みます。
クッキー&ミッキーのコーナーはここで終了。余談ですが、このコンビは92年9月から行われた全国ビデオ&トークコンサートの時のコンビで、その当時の別名として<ミッキー&クッキー>と呼ばれていました。
(大阪のライブでは<ミッキー&クッキーです>と言っていましたね。)
そしてメンバーが再びステージに上がり、「このツアーの為に作った新曲<さわって かわって>という曲」
そしてM13<甘い手> 。
M15では赤いライトが両サイドから草野さんを照らし、その草野さんの影が会場の左右の壁に映り、綺麗でした。
毎回ステージはシンプルなSPITZ。今回は特に曲とライトの演出がマッチして綺麗。
MC>>>>ここで改めてメンバー紹介。
田村さんはまもなく発売されるDVD(これまでビデオでも出ていたライブなどを集めてさらにお得にしたもの)の話をしてくれた。
「恥ずかしい映像も入っています。過去のライブ・・・お客さん見ないで自分たちの靴を見ながら演奏しているのとか・・・しかもオーバーオール着てるんだよね」「屈折したカントリーみたいな感じ・・・」
これはDVDを買ってチェックしましょう。
KEYは同じみクジヒロコさん
ドラムは崎山さん。野球チームの話を・・・
ギター三輪さんは改めてお誕生日ということで、「大好きな猪木さんの1,2,3だぁ〜!で34才をお祝いして帰りたい」と、会場といっしょに<だぁ〜〜〜!>しました。気持ち良さそうでした。
草野「結成から14年。この三月でデビュー10周年を迎えました。時々俺なんでこんなステージで歌えているんだろ?と不思議に思うこともあるんだよね・・・幼稚園の時は苛められていたのに・・・こんな今では偉そうに・・・とたまに思う。
でもこれから先も『あ、スピッツまだやってるんだぁ〜。私も頑張らないと!』と思ってくれるようにずっとやっていきたいな、とおもっています。初心忘れるべからずで・・・デビュー曲を。」
M16<ひばりのこころ>
やはり、より力強くなった翼ではばたくような、強さとカッコ良さを感じた曲でした。今まで聴いた中で一番強い翼を持ったひばりだった・・・。
このあたりから田村さんのヒートアップが始まります。
M17<メモリーズ・カスタム>
この曲をライブで聴く度にここ数年、アルバムリリースはマイペースでも、夏のイベントやツアーは必ず演ってきた、「ライブを続けているバンドだなぁ〜」と感じるのです。
草野さんはギターを置いてタンバリンだけ持って<俺のすべて>
両手を広げた時の田村さんはこの時いつものように頂点に達し、BASSを身体からはずし、蹴りを入れていました・・・。
これだけ動き回り激しいBASSも珍しい、と毎回思うものです。
そしてアルバム一曲目が本編のラストナンバー。
M20<今>
この曲ですとん!と終わる感じがまた今のSPITZらしい。
え?!終り?と、あんなに楽しかったのが夢のようにいきなりステージからいなくなるメンバー。心は持っていかれたままなので、アンコールしないわけにはいかないのでした。
アンコール一曲目は前日に発売されたばかりの<遥か>。
コーラスで始まるイントロを聴いて、会場から感動の声。
その後すぐ、静かに聞入ってました。SPITZならではの言葉がいっぱい。
そしてEN2<ホタル>
「忘れたくない 鮮やかで短い幻」という言葉が響き、このツアー(ライブ)の余韻(光)を残してくれました。
そしてラストは・・・
EN3<青い車>でこれからの季節が楽しくなるようなワクワクした気持ちにさせてくれて終了。ライブが終わっても楽しい気持ちを盛り上げてくれました。
今回は<隼2001>ツアーということでアルバム<隼>を中心に聴かせてくれましたが、その合間に入ってくる懐かしいナンバーがより生き生きとしていました。そして改めて<隼>を聴いた夜でした。
ライブモードは今年いっぱい続くとのこと。
この勢いをまた体感したいものです。季節が変わると同じ曲もまた違う色になるから、一年のうちで何度も楽しめるのは格別です。
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