ASKA CONCERT TOUR <GOOD TIME>
 '00/11/08(水) 大阪城ホール

スタッフVer.  

「kicks」ツアーから約2年振りのASKAソロツアー。前回はASKAさんの中のロック性を打ち出したワイルドな感じのライブ、その前の「ID」ツアーはポップ性を打ち出したライブ、と言った感じで、どちらのライブも何か絞り込んだテーマみたいなものを感じられる印象が私にはありました。 また、過去、ASKAさんのツアーは「アルバムを引っ提げてのツアー」という形でしたが、アルバムの制作が遅れ、ツアー前のリリースを断念せざるを得なかった今回のツアーはどんな感じになるのか予想がつきませんでした。 と、前置きが長くなりましたが、ファンとしては、アルバムが遅れてしまったことよりも、「ASKAさんのコンサートが見られるー!!」と単純にかなり楽しみにしていました。(笑) 私の情報網では今回のコンサートについて「今までのステージでは披露しなかった曲が中心になっていくだろう」 とか、「メニューは“SCENE”“SCENE2”の曲から、最新曲まで含めASKAの幅を感じるステージになるだろう」という事を聞いたりしていて、ますます選曲や構成が楽しみになっていました。

ようやくレポです(笑) 私の席は、スタンドAブロック(上手)の一番後ろでした。ステージの方を見て「今回は、センターステージがないんだなぁ」とか「真ん中が少し膨らんだステージになってるな」とかそんなことを思っていると、静かに客電が消え始め暗転。 最新シングル「good time」の3曲目がSEとして流れ始めました。ステージの真ん中にある半円の赤いドーム型の緞帳がゆっくりと上がり、ステージがだんだん明るくなって、真ん中にスポットが当たりASKAさんの姿が見えました。 期待のオープニングは『はじまりはいつも雨』。アレンジが変わって、伸びやかに歌うASKAさんがポッと浮かんでいる感じでした。ショートVer.のこの曲の後、一変してハードなナンバー『Tatto』へ。ギターの是永さんが激しく動き、ASKAさんもシャウト!エンジのジャケットが赤の照明にすごく映えていました。 曲の合間に「待たせたね〜!」とASKAさん。「おお!!始まった!」という気分になるのは私だけでしょうか?(笑) 新曲のカップリング『judge by myself』『僕はすっかり』。 この曲、「あの言葉いいなよ」というフレーズが何度も耳に残りますが、憎い歌詞ですよね!この曲は番組にもリクエストが来ていて、ライブ後のオンエアで、ラストナンバーにかけましたが、美樹さんも私も大好きです! 「いやー。いい曲だ」と浸っていると最初のMCへ。「ようこそー!」ASKAさんのこの言葉を聴くと、「コンサートにきたぞぉ!」って気持ちになります。 そして、私の記憶では「ID」ツアーの時にアルバム「one」の中から、唯一演奏されなかったんではないでしょうか?『君が家に帰ったときに』この曲は、歌詞がほんとすごいですよね! こういう歌詞かけるなんて、視点がすごいなぁ。 そして次の曲・・・実は私が異様に愛している曲なんです!前奏が鳴り出した瞬間「きた!!」と一緒に来ていた母に叫んでしまいました(笑)『DAYS OF DREAM』です。この後のMCでは、「君が家に〜」と「DAYS〜」のお話をして下さいました。 「君が家に〜」は彼女が入院していて、それを毎日見舞いに行く彼氏が、通り道で顔見知りになった猫を、彼女が退院した時に会わせたいというシチュエーションの歌なんですが、その「会わせたい奴」というのを新しい彼女と勘違いしているファンの方がいたそうで、ASKAさんは「そんな勇気はございません」とおっしゃってました。(笑) ほんと彼女また、入院しちゃいますよね。(笑) そして、離婚の歌、「DAYS OF DREAM」。こういう曲はASKAさんが得意な分野らしいです。映画音楽をよく聴いていたからと言われてました。C&Aの曲でも、こういうジャズ系の曲があると言って「やっぱりJAPANESE」という曲を少し歌ってくれたのですが、それがとても嬉しかったりして(笑)「MIX BLOOD」というアルバムに入っているんですが、この曲も好きだったためにちょっと興奮してしまいました。 次は『you&me』。大滝さんとのハーモニーがとても綺麗でした。「NEVER END」を聞きながら、黒田有紀さんが歌ってるパートを歌って、ASKAさんと歌っている気分に浸っていた私はバカでしょうか。(笑) そして、ツアータイトルにもなっている『good time』。会場の空気がゆっくりと流れているような、ゆったりとした気持ちになりました。ここで、結構長めのMC、ユーミンとTVの収録で、「春よ、来い」をデュエットしたというお話や広島公演での失敗談。 この時、ASKAさんが、今日着ているエンジの服よりも、もう一つの衣装の方が好きだという事を言われて、会場からブーイングが(笑) 慌てて「いや、この衣装も好きなんだけど・・・」とフォローされてました。(笑) そして、C&Aの韓国公演の話の後、『同じ時代』。 この歌の歌詞の中に「滴が床に落ちるような時間で 僕らは生まれ合った」とあるのですが、同じ時代に生きることが出来るのってすごい確率ですよね。でも、その中で出会うことの出来る人はごく僅かだし。いろいろ考えさせられました。その後、グリーンと赤のバリライトが迫力をかき立てる『ID』『月が近づけば少しはましだろう』。いつもこの曲はコンサートで披露されていましたが、私が今までに行ったコンサートの中で一番、迫ってくるものがありました。この曲は何かすごい力を持っているように感じます。コンサートで聴いてこその曲だと思います。この曲で放心状態にされて次の『HELLO』では、ハッと覚まされました。 そして『one』の最初のコーラスの後、『Girl』へ。後ろのスクリーンには色とりどりのバラのシルエットが浮かび上がっていて、曲の雰囲気を醸し出していました。『Now』この曲もライブ!!って感じの曲ですよね。『晴天を誉めるなら夕暮れを待て』、最初のアレンジが少し変わっていて、みんなうずうずしていたのではないでしょうか?「沈みかけの太陽〜」からの会場の一体感は見ていて、楽しかったです。 『はるかな国から』、そしてMCの後、『next door』。こんな威力のある曲だったんだーと思いました。バックの星空がすごく綺麗で両手を広げて歌うASKAさんがとても大きく、近くに感じました。本編はここで終了。

アンコールでは『止まった時計』をギターの古川さんと2人、アコギVer.で聞かせてくれました。以前にTVでこのVer.を聞いたことがあったのですが、生で聴くこの曲は、ほんとよかったです。そして、予想もつかなかったのが『Cry』。95年にASKAさんプロデュ−スの「風吹いてる」という曲でデビューした黒田有紀さんの曲です。懐かしく思うのと同時に改めて「切なくてよい曲だー。」と思いました。まさか聞けるとは思ってもみなかったので嬉しさ倍増でした。 この「Cry」という曲は来年デビューする「おばたゆかり」(?)さんという方がカバーされるそうです。楽しみですね。 そしてラストの曲は、『けれど空は青』でした。前奏が始まって会場から嬉しい歓声がたっくさん聞こえました。ASKAさんの伸びやかな声、広がる声、力強いその声が、心に滲み入りました。鳥肌ものでした。

今回のライブでは、改めてASKAさんの持っている音楽の力を見せつけられたコンサートだったと思います。単純に「ASKAさんってやっぱりすごい」それが私の感想です。 ASKAさんは、あたしの大好きなアーティストの1人というか、一番好きです。今まで生きて中で一番影響を受けたアーティストだし、尊敬してる人です。あまりに好きなために客観的にレポート出来ていなくてすみません。 今回、すごく印象に残っているMCがありました。ソロ活動に関しても賛否両論はあるけれど、「否」があるうちは「まだまだやれってことだ」と思っている、そして「C&Aは延命のための活動はなく本気の活動です。」と言ってくれたことです。すごく前向きなASKAさんの言葉、なんだか私まで勇気づけられた気持ちになりました。それから、やっぱりASKAさん、そしてCHAGEさん、それぞれの活動も楽しみだけど、2人揃ったステージにいる姿、早く見たいですよね。CHAGE&ASKAのライブレポ、早くしたいな(笑)これからも、ASKAさんからは目が離せません。

<SET LIST>

SE.good life
1.はじまりはいつも雨
2.Tatto

3.judge by myself
4.僕はすっかり
 (MC)

5.君が家に帰ったときに
6.DAYS OF DREAM

7.you&me
8.good time
 (MC)
9.同じ時代を
10.ID
11.月が近づけば少しはましだろう
12.HELLO
13.Girl
14.Now
15.晴天を誉めるなら夕暮れを待て
16.はるかな国から
 (MC)
17.next door

ENCORE

1.止まった時計
 (メンバー紹介)
2.Cry
 (MC)

3.けれど空は青

 

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