8月8日(水曜日)
ドキュメンタリー映画<ひめゆり>を観た。
東京では「東中野」で上映中。
降りた事のない駅で、行った事のない映画館にて、
沖縄のひめゆり学徒隊だった女性の言葉を聴く。
ほんのちょっとの緊張感をまとった入館だったが、見終わった時、
来てよかった、と思った。
私は何もしらない。知らなさすぎる。
新聞によると、今年も、広島・長崎の各所で第二次世界大戦の話、
原爆の話をしようと、
いろんな場所が設けられている。
沖縄でもそうだ。毎年、毎年、繰り返し。
どれだけ悲惨で、どれだけひどい世界で、どれだけ辛かったか。
生き残った事が罪だと感じ、それをかかえて生きていかなければいけない
生存者たち。
その思い出したくもない光景を、耳に響く声や音を、それでも、思い出して、
心から消さずに何度でも語る事を選び、伝えてくれている。
私は東京生まれの東京育ちで、
戦争の話をすぐそこで話してくれる人がいなかった。
父も母も辛い思いをしただろう。
それがどんなことだったのか、聞こうともしなかった。
どこか、<遠くの場所>というなんとも情けない、愚かな気持があった。
その<遠い場所>に行っても、ひめゆりの塔には行った事がないしね。
情けない大人だなぁ。
だから、映画<ひめゆり>をみて、
「語って下さって、有り難うございました。」
と心から思った。
<過去>として話されることを、<今>に繋げてくれて。。。
そして、観に行くきっかけをつくってくれた、
<どこか遠い>ところを<すぐそこ>に繋げてくれた、
Coccoに感謝します。
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映画<ひめゆり>
監督:柴田昌平さんが、1994から13年間に渡って作り上げた、
長編ドキュメンタリー映画です。
第二次世界大戦末期の沖縄。<ひめゆり学徒隊>の
生存者22人の証言をまとめたもので、
その証言は100時間以上におよぶ記録になったそうです。
「平和記念資料館」で語られる「限られた時間でわかりやすく話す話」だけでなく、
「それまでに誰にも話せない、身内には話せない話」から紡ぎ上げられた作品です。
大阪は 第七藝術劇場にて上映中。7月21日〜8月17日
大阪市淀川区十三本町1-7-27
サンポードシティ6F
TEL:06-6302-2073
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<写真:都会の夕日>
新宿の街です。
仕事で来たビルから見えて、思わずカシャ(私の携帯はこんな音)。
遠くに夕日。切ないですね。
ビルがなければもっと綺麗で。。。
肉眼で観た方が、もっと綺麗で。。。
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