今週のDIARY  10月 第1週

10月6日(土曜日)
短時間で買い物をして、休憩のふりをして
百貨店の屋上の花屋さんによった。
これまた短時間で苗を買い、土を買い、
お茶も飲んで帰った。
日が暮れる前に早く植えかえないといけない。
そう思うと行動が早くなるものだ。
大体において、今日は花を植える予定などないのだ。
でも仕方がない(花のことは全て仕方がない、で済ませることにしている)。
植えかえている間に、龍之介がやってきた。
私が土をいじっている間に、後ろでじっと座って見ていた。
おとなしくしているので、
通るヒトが皆、「まぁ綺麗。。。そして良い子ね!」
などと声をかけていく。
違うのだ。
ウチの猫ではない。
でもにこっと笑って誤魔化した。
龍之介は私が植え終わるまでずっと側にいた。
そして片づけをして戻ってきたら、もういなかった。
不思議なヤツだ。
今、コスモスがゆれている。
りんどう、ビオラ、名前忘れた黄色い花。。。
明日からまた朝起きて、カーテンをあけるのが楽しみになった。

10月5日(金曜日)
二日酔である。
これを二日酔、というのだろう。
なんとなく頭が痛くて、身体がだるいので、これは風邪だ、
と朝から自分を大事にしていたのだが、
「それは二日酔だよ」
と言われ、そうなのか、と気がついた。
思えば昨日はよく飲んだものだ。
先輩の御夫婦とお食事をした。
とにかくこの二人は仲が良い。
子供はいなくて、結婚して22年、
つきあってからは26年。
奥様は初恋のヒトと結婚したのだ。
ホントに仲が良い。
旦那様に変わって運転するため、奥様はお酒を飲まなかった。
でも他の三人と同じく酔っているように喋りまくった。
私も喋った。
ヒトはどうして酔うと、我先にと喋るのだろう。
いつも心の中で思うのだが、毎日喋っていて、
まだこれだけ喋ることがある自分が不思議だ。
止まらなくなっている自分を冷静に感じながらも、
止まらないから可笑しい。
で、二日酔だ。
というより、喋り過ぎたことに反省している。
で、なんについて話したかといえば、覚えていない。
お二人が本当に仲の良い御夫婦で、こんな風に一緒に時を重ねられる
夫婦になりたいなぁ。。。と感じたことしか記憶にない。
で、頭が痛い。
やっぱりこれは風邪かなぁ???

10月4日(木曜日)
龍之介物語〜その11
てなわけで、最近ほとんどやって来ない。
夜になって近所を探しても、どこにも姿が見えない。
すっかりウチには来なくなったのだ。
淋しいなぁ。。。
とはいえ、まだ飼い主がいないことは証明されていないので、
家に入れるわけにもいかない。
それが彼には気にくわなかったのかもしれない。
なので、来ない。
これからは探しに行くのをやめよう、と決めた。
決めたのに、来た。
夕方出かけようとトビラを開けたら、そこでないていたのだ。
きちんと座って、可愛い顔で見上げて、
みゃ〜と御飯を欲しがっていた。
私の足下で八の字を書くようにくっついてくる。
なので、前にチャーリーおじさんからもらった蒲鉾をあげた。
食べた。
身繕いをしている間にでかけた。
帰ってきたら、居なかった
私には私の生活がある。
仕事もある。
ときどきやってきては甘えて、普段はどこにいるのかもわからない。
心配させて、頭に来て、でも居ないと淋しい。。。
これでは恋である。
は〜。秋の溜め息だ。。。

10月3日(水曜日)
夕方仕事に行くために、バスに乗った。
女性がバスの中で、マスカラをつけていた。
お化粧をする女性(女の子)が増えた、と聞くが、
しっかり何度も念入りにつけている。
皆が不思議そうに見ているのに、彼女には周りが見えていない。

暫くして、おじいちゃんおばあちゃんの御夫婦が乗ってきた。
おじいちゃんは彼女の左横に座った。
そして携帯がなった。
その音にあわてておじいちゃんが立ち上がろうとした。
後ろにいたおばあちゃんも慌てて立ち上がった。
何か一言おばあちゃんが彼女に言ったが、気にせず電話に出る彼女。
おじいちゃんにむかって慌てて「立って立って!!」
と叫んだ
心臓ペースメーカーがついていることがすぐにわかった。
私も立ち上がり、「取りあえずこっちに!」と席を譲った。
「右側についているんですよ、」
と何度も焦って私に訴えかけるおばあちゃん。
「右についているのに、<大丈夫>なんていうんですよ!!」
そんな風に騒いでいるのに、全く気にせず、笑顔で電話する女!
頭に来て、
「電話を切らないと!
ヒトの身体に影響が起こることなんだから!」
と真っ赤になって怒ってしまった。
ようやく電話を切り、「すみません。。」と謝った。
わかっているのだろうか、ことの大きさを。。。
あんなに泣きそうに騒いでいるのに。。。

何かが欠けている。
思いやりも、マナーも心配りも。
つい電源を切ることを忘れてバスに乗ってしまうこともある私も
今日初めて事の大きさを知ったような気がする。

10月2日(火曜日)
<龍之介物語〜その10>
家には入れられない。
トリミングしていないから、ノミ、ダニがいるだろう。
アレルギーのある私はやはり恐いのだ。
お風呂で洗ってあげれば良いのだが、
慣れていなければ家に入れてもお風呂場には入らないだろう。
なのでやはり最初は病院に連れていって、
診察してもらい、手術をしているのかなども聞かなければいけない。
外猫を家に入れて大丈夫か、などもきかないと。
そのためには箱にでも入れて、飛び出さないように安全な状況で
大通りを渡らなければいけない。
そのためには、猫専用のキャリーバッグを買わなければいけない。
ふむ。
大変である。
なのでまだ家には入れられない。
そう龍之介に説明したら、ふにゃ、と短くないて納得してくれた。
納得したのか、それとも<わかったよ>と怒ったのか、
ここ数日間帰ってこなかった。
正確には家の前の段ボール&毛布箱で寝ていない。
毛布やタオルを洗ったのが気にくわなかったのだろうか?

近所まで探しに行ったら、2軒先の駐車場に寝ていた。
遠くから見ていたら、通るヒト全てになでられ、
声をかけられていた。
彼(彼女)は色んなヒトに可愛がられている。
このまま外猫の方が幸せなのかなぁ?
諦めて帰ろうとしたら、後ろから付いてきた。
今、久しぶりに段ボール箱の中にいるようだ。
中途半端はいけない。
明日龍之介と話し合おう。

10月1日(月曜日)
仲秋の名月である。
綺麗なお月様がみえました。
そしてウサギの和菓子と、お抹茶を飲んだ
その後、仁井と待ち合わせし、打ち合わせ兼御飯を食べた。
お豆腐やサン。初めて入るお店だが、
う〜む。
皆同じお豆腐の形で出てきて、すこし飽きた。
いろんな味で出てくるが、皆、四角いお豆腐の形なのだ。
食事は色、味、そして形も大切なのだ、と知った。
贅沢な話だ。
でも久しぶりに仁井と外食して、嬉しかった。
忙しい夫に、久しぶりに外食に連れていってもらい、
はしゃいでいる妻である。(どっちがどっちかは考えよう)
すっかりお腹が一杯で、調べものをしなければいけないのに、
だらけている。
贅沢は敵だ。。。

9月30日(日曜日)
龍之介の話を日記で読んで下さった方々から、
ウチにも龍之介がいます。。。と猫のメッセージを沢山いただいた。
好評のようなので(好評かどうかはわからんが)、
物語を続けよう。
<龍之介物語り〜その10>
衛生放送の映画を何となく観ていたら、夜中にぴんぽ〜んと
誰かがやってきた。
11時である。誰だ?と思いながらインターホンを見上げると、
そのモニターには、おばさんの顔がドアップで
画面一杯に映っていた。
「ちょっと、出てきていただけますか??」
あわてて<はい>と答え、玄関にむかった。
きっと龍之介のことだ。
飼い主か、それとも<中途半端に飼うな!>という御注意だ。
恐る恐る出てみると、あの外国人のおじさまがいた。
そうだ。先日うちの前で餌を挙げていた御夫婦だ。
2年ほど前からチャーリー、と名付けて龍之介を可愛がっていた御夫婦。
どうやら独自のネットワークでジョギングの時に聞き出した情報を
伝えに来て下さったのだ。
龍之介(チャーリー)は以前この辺りに住んでいたヒトにきちんと飼われていた。
しかし引っ越しした時に捨てられ、その時からノラ猫になったのだそうだ。
飼われていた時の名前は<武蔵>だったらしい。
ムサシ。。。また名前が出てきた。
そうなんですか。。。と頷きながら話を聞いていたのだが、
私はショックで話をよく聞いていなかったようだ。
いきなりお二人は高級蒲鉾を二つ、私に渡し、
「飼っていただけるようになって、私どもも安心です。
可愛くて、心配で、でも、良い方のお家に入れて、
チャーリーもよかったです。
これで私達はさよならです。ありがとう!!!!!」
へ???と思った時にはすでに遅く、
横で外人のおじさまは悲しそうな顔で
「CHARLIE,BYE!!I LOVE YOU!! BYE!!」と叫んでいるではないか。
そして、去っていった。。。
あとに残された龍之介と私と蒲鉾ふたつ。
リュウと目があった。
にゃ〜と可愛くないて、行っちゃったね、といっているように見えた。
その可愛い姿を見つめて、呟いてみた。
「ムサシ!」
耳がぴくッとした。
なんか、可哀想になった。
人間は勝手だ。
なので、私も勝手なことはできないのだ。
今まで自由に外を歩いていた彼を家の中に閉じ込めることが、
本当に良いことなのか。。。
おトイレはおぼえてくれるだろうか??
でも、これから外は寒くなる。
私達はどうなるのだろうか。。。
問題発覚その4。
龍之介(別名チャーリー、元名ムサシ)はうちの子になるらしい。。。
あ〜どうしよう

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