門上西林 物見遊山 【#168／2019.12.21】[12.21 sat]

今夜のトークテーマは『エンタメで振り返る2019年』

●今夜の選曲●
M① Clap Hands / Tom Waits          ....... (西林選曲)
M② 月の裏で会いましょう / Original Love
                                                          ......  (門上選曲)               
M③ The Battle Of Red Cliff / 岩代太郎
                               (ラスト・ソング)   ...…  (門上選曲)  

※今月のラスト・ソングの選曲テーマは『赤』

門上武司・西林初秋が週替わりで担当する『放送後記』
今週の担当は門上さんです。  
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「エンタメで振り返る2019年」というテーマで西林さんと話をした。ブライアン・フェリーやスティング、オリジナル・ラブこと田島貴男というアーティストの肉体について、僕自身は思うことが多く、つくづく肉体が支配するものの偉大さを感じたのであった。師走には今年４回目となる柳屋小三治師匠の落語会に出かけた。ちょうど80歳になる前日。蒟蒻問答をほぼ１時間ぐらい話されたのだ。その鬼気迫る迫力に800余名の観客は、小三治師匠一点に集中したのであった。思えば、照明も音楽も特別なことをするわけではない。バックのメンバーがサポートするわけでもない。ただ一人の言葉と身振りだけでの芸である。もちろん毎回出来不出来はある。今年も札幌と京都で同じ演目に接した。ホールのサイズも違えば、師匠の調子を異なる。それも楽しみの一つ。つまりエンタメとは一期一会の楽しみであり、その場に自らの身体があることの喜びを感じることができればいいと思った2019年でした。

＜門上武司＞