物見遊山
門上西林 物見遊山 【#81/ 2018.4.21】[4.21 sat]
今夜のトークテーマは「器」
西林さんの「モノは使わなくては駄目」という一言を聞いて、
大切なギターに新しい弦を張る私なのでありました。
夜中なのにコソコソと。
●今夜おかけした曲●
M① 白い一日 / 井上陽水 ......... (西林選曲)
M② April in Paris / Sidsel Storm…… (門上選曲)
M③ Satori Part II / Flower Travellin' Band
(エンディング・ソング).…(門上選曲)
※今月のエンディング・ソングの選曲テーマは『花』
今回の『放送後記』の担当は門上さんです。
本放送に合わせてコチラもお楽しみください。
-----------------------------------------------
かの北大路魯山人は、「器は料理の着物」と称していた。料理を盛り付けた時こそ、その器は本来の美しい輝きを見せるということだろう。
コーヒーカップも同様である。番組で話した北欧のSTIG LINDBERGスティング ・リンドベリという作家のコーヒーカップを観た瞬間、そこに深煎りのコーヒーが入った様子を容易に想像することができた。これはアダム&イブというシリーズのアダムだ。イブは赤いドットとなっている。
僕はコーヒーの茶褐色とはこの青いドットがピタリとハマると感じた。
博多のライフスタイル&雑貨ショップ「organ」で、このコーヒーカップと出会った。コーヒーカップの美しさに魅せられたのだが、じつは武末充敏さんと朋子さんご夫妻の素敵な様子に感動したことも大きな要因である。このお二人のセレクトされたグッズの素晴らしさ。モノを選ぶということは、こういうことなのかと改めて気付かせてくれたのだ。もちろん、お二人が身につけているファッションから、店内に流れる音楽まで、美学がきちんと息づいている。
後日、知ったのだがご主人の武末充敏さんは、なんと70年代に活躍した伝説のブリテッシュロックバンド「葡萄畑」のメンバーであったのだ。このバンドのことは、音楽&映画評論家の故今野雄二さんから教えていただき、当時よく聴いていたのであった。一つのコーヒーカップから、どんどん連鎖してゆくこのグルーブ感を楽しんでいるのである。
<門上武司>