CIAO 765
そうそう、言葉はまずもって音だよね。[2.10 mon]
Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
ちょっとちょっと! 高橋久美子ちゃんが、また本を出してるじゃないの! すごいペースだし、すごい文量だし、内容がまたすごく深いんだ。まいったね。
地元愛媛での農業に仲間と体当たりしている一連の作品もすばらしく、僕も以前からやろうとしていた農地取得と作物の栽培をこの春から本格化させてやるぜと思っていたら、今度はさらに僕が共感するトピックが飛び込んできたもんだ。何って、言葉ですよ、文章です、文章。
世の中には文章術みたいな文章も溢れていますが、高橋さんはこの本で、書き方を手ほどきするというよりも、良い文章ってどんな文章だろうと考察することを主眼に置いています。端的に言えば、タイトル通り、それは「いい音がする文」じゃないかと、彼女は具体的な例をたくさん出しながら論を進めます。わかる。とても、よく、わかる。紙に印刷された文字にも、リズムがある。ビートがあるんですよね。リズムがあるってことは、変拍子もあるだろう。いずれにしても、その語感が文体を作り、音としての言葉の良さが生まれていく。高橋さんは作家であり翻訳家であり、何よりチャットモンチーを組んでいた頃からの作詞家でもいらっしゃるので、音楽と言葉の関わりについてもたくさん言及されています。
何を隠そう、僕も翻訳をしたり、こうしてエッセイを書いたり、ラジオの生放送でいつも言葉に向き合っているもので、言葉の「いい音」と連なった時のリズムは僕なりに気にしているし、気になっていたんです。まだまだあちこちつまみ読みの状態なんで、これからじっくりつきあいますよ。あ、そうそう、文章を読む時に脳内で半ば自動的に音読してしまう癖も、高橋さんと一緒だと読んでいて気づきました。
今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。