CIAO 765
なんか童話みたいよ[1.16 thu]
Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
そろそろ最後か、年始の香川旅行記。正月早々、寺社は別ですが、お店も各種施設も開いているところの方が当然少ないわけで、旅の計画変更は「どんと来い」なタイプではあるんですが、さすがにどうしようかとなっていたところに、四国村なる施設がオープンしていることを知り、矢のように車を走らせて向かいました。
これが大正解。四国村と聞けば、観光客向けの匂いがプンプンするし、それも間違いではないのですが、創業者が失われゆく四国独特の景観を惜しんで、各地から建物を解体して移築して設置してあるんです。屋島の山麓、広大な敷地に、農家や商家、能舞台、灯台守の宿舎まで33棟が復元されています。さらには、著名な彫刻家である流政之が設計した自然を活かした芸術作品に、安藤忠雄設計によるギャラリーまであるんです。結構歩きましたね。そして、あちこちで感心しながら、ありし日の四国各地の風景と風習を実感することができて、かなり満足です。
中でも僕が目を奪われたのが、写真の丸い建物。なんか童話の世界のようじゃありません? これは、香川でかつてサトウキビ生産が盛んだった頃に点在していたもので、今は四国村にしかありません。中へ入ると、真ん中に石臼が並んでいて、その頭から丸太のような材木が横に目一杯伸びています。収穫したサトウキビを石臼で絞るため、その材木に牛をつなげて回してもらう。だから、建物が円形になるというわけ。
今ではサトウキビが香川で作られることは少なくなっているようですが、番組に出演してくれた元チャットモンチーの高橋久美子さんがまさに香川での黒糖作りに取り組んでいて、いただいたものがまた大地の味がするようでおいしかったんです。そのルーツに触れられたようで嬉しくなりましたよ。
今朝も11時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。