CIAO 765
身近なカレー屋がもっと身近に[9.16 mon]
Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
三連休最終日ですね。今日は家の近所でのんびりランチでもどっか食べに行くか。という時に、ぶらり歩けば、きっとあなたのお住まいのエリアにもあるインドカレー屋さん、選択肢に入ってきますよね。もはや日本全国津々浦々にあるといって良い、現地の方がタンドール釜でナンやらチキンやらを焼いてくれるタイプのリーズナブルなカレー屋さん。ほら、あなたもひとつやふたつイメージできますよね? そこ、何屋さんですか?
ここでキョトンとしますね。しましたよね? だって、インドカレー屋さんじゃん。まあ、そうなんですけど、そのお店、ネパールの国旗とか、ヒマラヤ山脈の写真が店内に貼ってありません? それは、インド・ネパール料理屋さんです。メニューは、日本向けにアレンジされたインドカレーですが、経営しているのはネパール人というパターン。
これって、ここ10年ぐらいの間にうなぎのぼりに軒数が増えている。にも関わらず、僕たちはなぜそうなっているのか知らないし、ネパールから日本に来られた方々の暮らしぶりであるとか、背景にある事情については寡聞にして知らない。少なくとも僕はそうだったので、この本を手に取りました。
すると、見えてくるのは、ネパールという国が抱える問題と日本との関係、そして日本という国の特にバブル以降のあり方でした。これ、丹念な取材に基づいた優れたルポですよ。楽しくて、切なくて、悲しくて、元気が出て、なんなら涙も出ました。
今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。