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CIAO 765

青空に白亜[8.19 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。

決して詳しくはないんですが、旅に出ると建築物に目がいきます。夏休みを過ごした沖縄は、赤瓦の建物のイメージがありますね。ただ、あれはその昔は庶民は許されていなかったようで、誰でも家の屋根に瓦を乗っけて良しとされたのは明治半ば以降なんだとか。そこから急速に広がっていったのですが、沖縄は先の大戦で日本で唯一地上戦のあった場所ですよね。壊滅的な被害はその家屋にも当然及び、特に本島ではその数が相当減ったと言います。そして、戦後は強烈な台風への対策からコンクリートの建物が増えて、その割合は90%にもなっているようです。

では、沖縄最古のコンクリート建築はどこにあるのか。気になっていたんです。調べてみました。現存しているのは、およそ100年前に造られた大宜味村の旧役場なんだそうな。やっぱり、最初は公的な性格の建物からだったんですね。それも戦争でかなり失われた中、ここは奇跡的に残り、国の重要文化財に指定されていました。シンプルだけど美しいフォルムで、大宜味村の腕っこきの職人さんたちがせっせとこしらえたものだそうです。ちなみに、屋根の上にぴょこんと飛び出しているのが村長室だったんですって。

以前は村の歴史資料室として使われていたんですが、今は何の利用もされていないのが、ちと残念。国の重要文化財ともなると、自治体だけの判断では難しいのかもしれないし、予算の問題も出てくるのでしょうが、ぜひきれいに活用してほしいものです。でも、この目で確認できて、とても良かった。

今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。