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CIAO 765

これは、「『くだらない』ことない」小説です。[7.22 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。

明日の9時台、朝日インテックDREAM TOGETHERのコーナーでゲストにお迎えする作家の吉村喜彦さん。この5年の間に3度目のご出演。つまりは、それだけ精力的に作品を発表しているということ。吉村さんの作品にはお酒が出てくることが多い、というよりも、基本的に酒を中心に据えつつ、そこにまつわる人々と歴史や文化を物語に物語を紡がれるスタイル。ということは、バリバリの左党である僕にとっては、勉強にもなるし、おいしい楽しいお酒を飲みたくなるしで、好きになる要素しかないという状態。

今回も新作を出されるとのことで、いち早く番組プロデューサーから書籍を受け取って表紙を見るや否や、驚きました。時代小説やん!

僕、時代小説って、実は苦手なんだよなぁ。お迎えするまであまり時間がないのだけれど、読めるかなぁ。しかも、これまで関西とか沖縄とか、僕にとって身近で縁あるところが舞台のことが多かったのだけれど、今回は江戸じゃないか。大丈夫かしら。

おそるおそるページをめくり始めて、まず驚いたのは、「くだらない」という言葉の語源を知ったこと。関西、特に灘など上方の酒が好まれた江戸の街。質の良い上方の酒は高く売れるからと江戸へ下っていくことが多い中、そんなに上等でないものは「これは(江戸へは)くだらない」と評したとか。そんなん、知らんかったよ〜〜〜〜!

と、興奮したあたりからページをめくるスピードに拍車がかかりまして、数日のうちに読み終えました。つまり、この本はくだらなくない、上等な小説でしたよ。明日のインタビューにもご期待あれ。

今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。