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CIAO 765

けみして震えて[3.28 thu]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。

先日、番組の本のブレイン、ジュンク堂書店明石店の角石美香さんが紹介してくれた漫画『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』を読み終えました。読み終えて震えました。

これは、作者のこいしゆうかさんが新潮社校閲部に取材した内容をもとにした、一応はフィクションですが、社会見学的な楽しさに満ちた「お仕事の裏側をちょっくら拝見!」という作品です。

角石さんの紹介文が例によっての名調子で、最後に明かされるという疑問、タイトルにある「けみして」の「けみ」ってなんなんだという疑問を僕も携えてラストページまでぐんぐん読み進めました。

そして、震えたんですよ。校閲という仕事の重要性と、僕も翻訳者として関わってきた書籍を支えてくれたのであろう校閲者の名前も知らない縁の下の力持ちっぷりに表すべき敬意、そしてそれでもミスというのはあるのだから僕の出した書籍にもあるのかもしれないという思いがないまぜになったのです。

ちなみに、このコミックの終盤にあるページには、読者の校閲力が試されるクイズが隠されていて、僕には校閲の能力がまったくといっていいほど備わっていないことを痛感し、また震えましたよ。

今朝も11時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。