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CIAO 765

コニェッティ三連山[5.25 thu]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。

やった〜! コンプリート! なんて、ほくそ笑んでいます。

これは、一昨日短評した映画『帰れない山』の原作者パオロ・コニェッティの作品、邦訳された3作品を並べたもの。

気づきました? 見事に山が連なっているように見えるじゃないですか。イタリアのアルプス、モンテ・ローザ付近の山々が、それぞれ呼応し合うようにして。そして、作品同士が響き合うようにして。

シリーズだから、こうしてあるんでしょって思うかもしれません。確かに、いずれも山を舞台にした物語やエッセイではあるんですが、厳密にはシリーズではない。しかも、これが僕は一番驚いたことですが、出版社が違うんですよ。

刊行順に、新潮クレスト・ブックスが2冊、そして最新の長編小説『狼の幸せ』は早川書房なんです。つまり、出版社と訳者をまたいで同じ装丁の調子をキープしていることに感心したわけです。お見事!

『狼の幸せ』では、なんと「富嶽百景」が重要なモチーフになっているのだとか。

「だとか」と書いているということは…… はい、まだ読めていません……。訳者の飯田亮介さん、ごめんなさい。楽しみは取ってある、と解釈いただければ。

今朝も11時まで、聴ける範囲でのおつきあい、よろしくです。