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CIAO 765

成瀬、君なら天下を取れる! 〜眩しき後輩〜[5.15 mon]

Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。

どうにも読書に使える時間が細切れすぎて困る。せっかくの壮大な物語がとぎれとぎれになると、台無しなんだ。行きつ戻りつしているようでは、せっかくの大著なのに没入できない。ファンとして、そんな読み方は作品への冒涜とは言わないまでも、自分としては許しがたい。もっと楽しみたい。深入りしたいのだ!

あ、村上春樹の新作の話です。日々、こんな風に言い聞かせて、そっと積読タワーに挟んであります。悲しい。今はいろいろ仕事が立て込んでいるのだからと、残念無念の状況ですが、そんな時でも気になる本がまた出てくるのが本好きというもの。

先週猛烈な勢いでサクッと読んでしまったのは、宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』。

版元である新潮社のホームページから、紹介文を引っ張ってきました。

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。

もうね、爆笑です。中学2年生にして異彩を放つ女の子、成瀬。僕、惚れています。僕が青春時代を過ごした大津。西武大津店の閉店は僕も寂しさがこみ上げてきたものだし、成瀬を軸に僕と同年代の人も出てくる群像劇になっていてスイスイ呼んでいける上、成瀬が成長して途中から僕の通った膳所(ぜぜ)高校の後輩になっていくのもたまりません。

滋賀に思い入れがない方も、地元推し小説として楽しんだら、大津へ出かけたくなることうけあい。観光船ミシガンにも乗りたくなること間違いなし、ですよ。

今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。